介護未経験のススメ

【やり過ぎ介護】介護職って利用者にマッサージしてもいいの?

悩みくん
悩みくん
介護職って利用者にマッサージしてもいいの?ついでにやっていいことと、悪いこともわかると嬉しいな。

このような疑問に答えます。

いきなりですが、あなたは介護職として「やりすぎ介護」をしていませんか?

「やりすぎ介護」というのは、”介護職が行える介護”からはみ出た介護です。

例えば利用者から「カミソリで、ヒゲを剃ってくれ」と言われたり、
時には「便が出そうで出ない」と話す利用者に、摘便をお願いされたり…。

介護職なら、利用者にそのようなお願いをされた経験が、一度はあると思います。
かくいう僕も、その一人。

しかし、お願いされたからと言って、なんでもかんでも行っていいというコトではありませんよね。
なぜならば、基本的に介護職は、「医療行為」を行ってはいけないから。

…とは言え、その線引きが難しいんですけどね…。
僕は介護福祉士を取得していますが、行っていいのかわからないことの方が多かったりします。

そして、一番その線引きが難しいとされる代表例が、「マッサージ」ですね。

しかし、先にネタバレするとマッサージは医療行為なので、行ってはいけません。

そして他にも、介護職がやってしまいがちな、行ってはいけない行為があります。

なので本記事では、介護職が迷ってしまう「利用者に行っていい行為と、いけない行為」をわかりやすく解説していきます。

✔️本記事のテーマ

  • マッサージは行っていいのか?
  • 断りにくいけど断らないといけない時の方法

下記より詳しく解説していきますね( ´∀`)

【やり過ぎ介護】介護職って利用者にマッサージしてもいいの?

介護職 マッサージを行ってはいけない
冒頭で壮大なネタバレをしてしまいましたが、もう一度書きますね。

介護職は、資格ナシでは利用者にマッサージを行ってはいけません。

なぜマッサージを行ってはいけないのか?

問題なのは、なぜマッサージを行ってはいけないのか?という点ですよね。

ではここで、この世の森羅万象を司る、ウィキペディア先生にマッサージの定義を教えていただきましょう。

マッサージは、皮膚に求心的に施術することにより主に静脈系血液循環の改善やリンパ循環の改善を目的にした手技療法である。

参照:wiki

フムフム、なるほど。定義を見るとやはりわかりやすいですよね。

マッサージとは、要するに手技療法なのです。療法とは治療を意味しますよね。
そして、専門的知識を有していないと血液循環やリンパ循環を治療はできません。

なので、資格がなくては介護職は利用者にマッサージを行えない、というワケです。

そして、専門的知識を有していないと、
血管が脆くなっている利用者に青痣を作ってしまうなど、思わぬケガや事故に繋がる可能性もあります。

介護職が行っていい行為、いけない行為一覧

また、マッサージ以外にも、介護職が行ってはいけない行為はあります。

なので、下記より「介護職は行っていい行為と、行ってはいけない行為」をまとめてみました。
中には、日頃あなたがやってしまっている行為もあるカモ。

確認してみてください〜。

介護職が行っていい行為

  • 医薬品服薬介助
  • ※喀痰吸引・経管栄養
  • 自動血圧計による血圧測定

※喀痰吸引と、経管栄養は特別な研修を受けた上で、一定の条件があります。

介護職が行ってはいけない行為

  • 散髪
  • ※髭剃り
  • ※爪切り
  • 医療行為全般
  • マッサージ、リハビリ補助

と、いった感じですね。

ただし、爪切りと、ヒゲ剃りに関しては行っていい場合があります。

爪切りは巻き爪や、皮膚疾患を持っていなければOK。
髭剃りも、カミソリで行わなければOKです。

わかりにくい場合は、下記の記事で詳しく解説しています。

ヒゲ剃りについては、こちら。
<<【介護】髭剃りはしてはいけない!?意外と知らずにやってるかも?

爪切りについては、こちら。
<<介護職が行って良い医療行為とは?塗り薬や爪切りもやっていいの?

意外と知らずにやってしまっているパターンも多いので一読必須ですよ٩( ‘ω’ )و
というか、読んでくれると嬉しいです(笑)

断りにくいけど断らなくてはならない場合の方法

介護職 断り方 方法
考える人
考える人
でも、頼まれると断りにくいし…。断った後、その利用者の方と話にくくなるのは嫌…、どうしたらいいの?

なーんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?というか、以前の僕がそうでして(笑)
やっぱり頼まれると、断りにくいですよね。

なので、僕のような「断りたくても断るコトが出来ない方」に向けて、対処法を2つ、下記より解説していきますね。

もし「そんなこと知らなくても全然断れるぜ!」という方は最後のまとめまで、飛んでOKです٩( ‘ω’ )و

下記より説明する2つの方法は、こちら。

  1. 主張的反応を理解する
  2. 対応をテンプレート化する

ですね。
深掘りしていきます。

1:主張的反応(アサーティブ)を理解する

前提として、断りたくても断れないという方は、「相手に嫌な気持ちになって欲しくない」と考えていますよね。

逆に言えば、相手を傷つけない断り方が出来ればいいワケです。

そこで、上手な断り方として、「主張的反応(アサーティブ)」という心理的なテクニックがあります。

アサーティブとは、元々は心理療法の一つでした。
しかし、今では様々なシーンで有用であるため、コミュニケーションツールとして使用されていますね。

アサーティブとは簡潔に言うと、『自分も相手も尊重した自己主張』のことです。

そして、アサーティブを行う際のポイントは3つあります。

  1. 率直であること
  2. 誠実であること
  3. 対等であること

上記の通りですね。

要するにアサーティブとは

嘘をついたり、隠したりせずに結論から述べる。そして、相手と同じ目線に立って自分の意見を主張する。

と、なります。
アサーティブを意識しながらの会話をすれば、相手に不快感を感じさせることはありません。
また、自分も罪悪感を感じることなく、断ることが可能です。

例えば、利用者からマッサージを頼まれたとしますね。

悪い例

利用者
利用者
ちょっと職員さん、暇ならマッサージをしてもらえんかな?
介護職員
介護職員
私にはマッサージは出来ません。あとで他の人にやってもらうように言っておきますよ。

良い例

利用者
利用者
ちょっと職員さん、暇ならマッサージをしてもらえんかな?
介護職員
介護職員
申し訳ありません。マッサージのような医療行為は専門的な資格が必要なので、行うことができません。なので後ほど、機能訓練士の方に、マッサージを依頼しておきますね。

といった感じ。ちょっと堅い感じは否めませんが、例を参考にして日常会話に落とし込むといいかなと。

そして、ヒトは、「なぜなのか?」と言う理由がわからないと、感情的になってしまいます。
なので、「なぜ出来ないのか」をしっかり利用者に伝えると、よりベストですね。

僕も、この方法で無理なお願いをうまく断れています٩( ‘ω’ )و

そして余談ですが、主張的反応とは逆に、全く自分の主張をせずにただ了承してしまうのを非主張的反応(ノン・アサーティブ)といいます。

ノン・アサーティブな人は、自分を表現できずに責任や自己否定が強く出てしまいストレスを感じてしまいます。
つまり、「断れない自分が悪い」と、自己嫌悪に陥ってしまうということ。

もしあなたがノンアサーティブなら、うつ病になりやすい傾向があるとされているので注意が必要です。

介護職は、職業柄うつ病になりやすい職種と言われているので、尚更ですね。
<<介護はうつ病になりやすい仕事?理由を現役介護福祉士が解説。

上手な断り方は、自分自身のメンタルを守ることにも繋がるので非常に重要と言えます。

2:対応をテンプレート化する

対応をテンプレート化するというのは、「断り方をあらかじめ決めておく」というコトですね。

ちょっと冷たく聞こえてしまうカモですが、毎回断り方を考えるのも、それなりに労力がかかってしまいます。
そうすると、自分が疲弊してしまい、仕事自体が嫌になってしまう可能性もあります…。

なので、ある程度断り方をテンプレート化した方が、あなたの精神的な負担を軽くすることができます。

上記で説明した、主張的反応を利用したテンプレの具体例は以下の通りです。

マッサージを頼まれた場合のテンプレ

利用者
利用者
ちょっと職員さん、暇ならマッサージをしてもらえんかな?
介護職員
介護職員
申し訳ありません。私たち介護職では、規定上マッサージをすることが出来ません。あとで外部のサービスでマッサージを利用できないか、事務所に確認しておきますね。

処置を頼まれた場合のテンプレ

利用者
利用者
床ずれが痛いんだよ…、なんとかしてくれんかね。
介護職員
介護職員
わかりました、傷口部分はキレイにしておきますね。後ほど、看護師に伝えるので、処置をしてもらいましょう。

このように、「Aをお願いされたらBと答える」と、断り方をテンプレ化しておきます。
そうすれば「この場合はどうするんだろう?」と悩まずに済むので、精神的に楽になりますよ〜。

特に、対応を自分で決めなくてはならない訪問介護士(ホームヘルパー)の方にオススメな方法です( *`ω´)

まとめ:断るべき時は断ろう

介護職は断るべき時は断ろう
再三になりますが、やはりマッサージは資格を有していないとできません。

僕の知り合いには
「ねぇ、他の人には黙っておくから、頼むからやっておくれよ」
と、利用者に言われ、その言葉を信じて断れずにマッサージをやってしまった人がいました。

しかし、その利用者は「〇〇さんは優しいからやってくれたよ」と、悪気なく他の職員に言ってしまったのです。

その利用者は、あの職員さんは優しいよねと伝えたかっただけだそう…。

しかし、業務外のサービスをしてしまった知り合いは、事務所から厳重注意を受けました。
幸いにも規定違反で、減給や退職処分にはなりませんでしたが…。

もちろん「信用をするな」とは言いませんが、やはり人の口には戸を立てることは不可能です。

「誰にも言わないから」と言われても、「事務所に確認する」と伝えたり、主張的反応を繰り返したりしましょう。

もちろん、利用者の安全も第一ですが、あなたのためにも。

では、今回はこの辺で!
ココまで読んでくださりありがとうございました〜( ´∀`)

ABOUT ME
かまたり
日々、介護職として奮闘している26歳の男です!介護歴は7年目になります! あまり無理のない範囲でブログ更新を心がけていきますので、暖かい目で見守っていただけると嬉しいです! SNSなども積極的に行っているので、フォローしてくれると嬉しいですm(_ _)m

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