介護職には、多くのストレスがかかります。
僕も含めて、僕の周りにはうつ病、ないし精神的に落ち込んでしまう人が何人もいました。
本記事では、なぜ介護職はうつ病になりやすいのか?詳しく説明していきます。
本記事を読めば現在の自分は満足して働けているのか、改善を考えるキッカケになります。
精神的に悩んでしまうのは仕方のないこと。まずは”自分は何も出来ない”という自覚を捨てるようにしましょう。
介護職は鬱病になりやすいのは、データで出ている
まず、一般的に鬱病になってしまう人の大まかな特徴はというと、
- 真面目
- 責任感が強い
- 道徳感も強い
こんな感じ。では次に介護職の特徴を上げていくと
- 思いやりがある
- やりがいを感じる
- 倫理観が備わっている
割と似通っていますよね。
どちらの特徴も当てはまる方も、多いのではないでしょうか。
さらに具体的なデータを出すなら
厚生労働省が出した、『精神障害の労災請求件数の多い業種ランキング』では
労災請求件数の多い業種 | ||
---|---|---|
1位.社会福祉・介護事業 | 192件 | |
2位.医療業 | 127件 | |
3位.道路貨物 | 89件 |
堂々の1位になってしまっています。
このようなデータから分かる通り、介護職(福祉系)は精神的に病みやすいという面があるということがわかります。
ストレスの原因は?
とはいえ性格だけで、介護職も鬱病になるわけではありません。
考えられるストレスの原因は、以下の通り。
介護職が鬱病になる原因
- 給料が低いことによる精神の乱れ
- 生死に触れる機会が他の職より多い
- 職場内環境によるストレス
- シフト性の負担
この4つだと推測できます。
順に説明していきますね。
原因①給料が低いことによる精神の乱れ
人はお金がない等の、『ない』ものが多いとストレスを感じやすくなり、視野が狭くなってしまいます。
- お金がない
- 自由がない
- 時間がない
などですね。
これらを補おうとする欲求を、欠乏欲求と言います。
※心理学者マズローの提唱している論ですが、本筋からずれてしまうので内容はここでは割愛
生活に困窮すると、生活を維持(補う)するのに精一杯になってしまいます。
そうするとドンドン視野が狭くなり、補うことの繰り返しによって『なんのために生きているんだろう?』と、精神を消耗していってしまいます。
これが給料が低いことにより、精神が不安定になってしまう原因ですね。
また介護職の給料が低い理由については、性質上『人件費』が特に挙げられますが、処遇改善の場合も考えられます。
処遇改善の記事はこちら➡︎介護職の給料って低い?処遇改善って?『現役介護福祉士が解説』
原因②生死に触れる機会が他の職より多い
介護職は、『生死』に触れる機会が多いのも原因の一つと言えます。
理由としては、『人命』に関わっていることによるストレスが多いため。
例えば利用者が、急に倒れてしまった際に僕で言えば、
- あの日の自分の対応がいけなかったのかな?
- 何か見落としたのではないか?
- 僕が何かしてしまったのではないか?
と、考えてしまいます。割とこう考えてしまう人は多いハズ。
精神的な負担は、他の職業とは比べ物になりません。
責任感が強い介護職にとって、日常的にストレスを感じやすいこれらの事が、鬱病になりやすい原因と言えます。
原因③職場内環境によるストレス
介護職は職場内環境が、すこぶる悪いところもあります。
- 実は職員同士が仲が悪いパターン
- 職員同士の派閥があるパターン
- 職員間の介護の仕方で意見が割れてるパターン
いずれも、介護職で働いていれば感じたことのあるケースではないですかね。
『あの人に嫌われてるんじゃないか?』とか『この人に嫌われていたらどうしよう?』
と、考え込んでしまうこともその時に感じているハズです。
こういった人間関係の悪化により、結果的に離職…なんてことも。
また、職場内環境では上下関係も付き物。上下関係による強要によって、精神的に病んでしまうことも多くあります。
そんな『パワハラ』についてはこの記事で書いています➡︎『介護職』上司からのパワハラに悩んでいる方へ
気にしないようにしようと思っても、人間関係は特にデリケート。
根深い問題のため、一朝一夕では解決できません。
原因④シフト性の負担
介護職は基本的にシフト制の勤務形態です。
これが肉体的、精神的にも負担が大きくかかってしまう場合も。
例をあげるとすれば、夜勤には2交代と、3交代の夜勤があります。
- 夜勤:17時~翌朝9時 【2交代夜勤】
- 夜勤:22時~翌朝7時 【3交代夜勤】
3交代の夜勤の場合は、夜勤明けが公休扱いになる施設もあります。
朝の7時まで働いているのに、です。それでは休んだ気になりませんよね。
なんなら人員不足により夜勤明けで残業しても、そのまま公休扱いの所も。
こうした従業員のケアが出来ていない施設は、残念ながら多くあります。
肉体的にも精神的にも辛くなっていき、気づいた頃には鬱病や不眠症などの精神的病にかかってしまう人はかなりいます。
ぶっちゃけ、仕事からは逃げてOK
介護職は鬱病になりやすい、というのは上記でおわかりいただけたかと思います。
誰でも鬱病とまでは行かないまでも、精神的に落ち込むことはあったハズ。
僕は『自分が限界と感じてからでは遅い』と考えています。
なぜなら『先を考える余裕』がなくなってしまうから。
なので解決策は、そういった施設(会社)から逃げることです。
まずはその場(施設)から離れて『自分の未来』を考えることを優先してください。
- いきなり辞めたら会社に迷惑が〜
- 生活に支障が〜
というのはまずは後回し。退職理由なんてのも『嘘』でOK。
僕は過去にこんな記事も書いています。
➡︎【介護】退職理由なんて嘘でOK。悩む前に言ったもん勝ちな件。
まずは『会社』より『自分』を、第一に考えるべきです。
結論:働き方を変えよう
結論として、働き方を変えるしか解決策はありません。
セルフ的にストレスを解消するのにも限界があります。
働き方を変えることで、精神的負担を少なくすることが出来ます。
という気持ちもわかります。
ですが、粗悪な施設では
- 抱え込みやすい
- 日常的にストレスを抱え込みやすい
- セルフケアもしにくい
のが現状です。
かなりキツイ言い方をすれば、やりがいと生活の質はイコールではありません。
まずは自分の生活を確保してから安定することによって、より良いケアを実現する事ができます。
自分がお腹を減らして食べるものに困っていたら、気持ちよく食事提供なんて出来ないですよね。
まずは相手を慮るのではなく自分を慮る。
あなたの働きやすい環境を整え、その上で介護に携わることは非常に合理的なんです。
就職・転職する際には自分のためにも、施設内部をしっかり調べてから職場を変えることをオススメします。
TwitterやInstagramもやっているので、悩みや相談があれば随時そちらまで!
人に話す事で気持ちも楽になれる事もあるので、微力ながら力になれればなと思います。
僕は一般人なので、お金もかかりませんし気軽にどうぞ〜。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!