このような悩みに答えます。
介護職として介護施設に勤めていると、介護職が同施設の社員に対して行う研修会があります。
いわゆる「施設内勉強(研修)会」ですね。
施設内勉強会の目的としては
- 業務改善
- ケアの向上
- 虐待・身体拘束の防止
など、様々。
主に介護職としての知識を共有し、ケアの向上を目的に行われます。
なので介護職として勤めていると、施設内勉強会を開く側も受ける側も、遅かれ早かれ誰もが経験するハズ。
ですがそれと同時に、勉強会を開く側になった際に「いやイキナリ言われても…」と困ってしまう場合もあるというコト。
実際に僕も「来月お願いね」と、急に指示された時は、ぶっちゃけ「やる暇ねーよ」と思いましたね(笑)
資料作りなどの準備にも時間がかかりますし…。
しかも、せっかく頑張って資料作りをしても参加してくれる人は決まっており、
参加しない人はまるっきり参加しないという始末。
oh,Jesus…
せっかくやるなら参加率も高く、実りがある内部研修にしたいですよね。
なので、本記事は僕のように急に頼まれても困らないように「施設内勉強会の攻略法」を書いています。
「施設内勉強会ってどうやればいいんだろう?」と悩む方は、ぜひ参考にしてくれると、嬉しいです〜。
介護施設の勉強会、参加率低すぎない?【原因を知って解決しよう】
まず始めに、あなたの勉強会を成功させるための条件は2つあります。
この2つの条件さえクリアしておけば問題はありません。
その条件は以下の通り。
- 人数を参加させる
- 資料を作りこむ
「いやいや、そんなの当たり前でしょ?」と思うカモですが、意外とこれが難しい。
逆を言えば、この2つさえ抑えておけばショボイ内部研修にならずに済むというわけですよね。
介護職の勉強会に、介護職が参加しない理由
しかし、施設内の研修会って全く人が集まらないんですよね…、いやホントに。
僕が以前勤めていた施設で、参加率が比較的高いところでも10人程度でした。
その時は「あれ、意外と少ないな?」と思ってましたが、他の施設ではそれより少ない参加人数でビビリましたね(笑)
ではなぜ、参加率が低いのか?考えられる理由は以下の3つ。
- 勉強会に参加する時間が業務外になっている
- 業務外の勉強会なのに、受講してもお金が発生しない
- 勉強会内容がマンネリ化している
大体の内部研修では、上記の理由で参加率が低い傾向にあります。
もちろん強制力がないというのも理由の一つ。ですが、強制的な参加を促すと離職の恐れがありますよね。
また、役職についていなければ「なんでお前が決めてんだよ!」と、余計な反感を買ってしまう可能性も。
なので、それよりも上記の理由を少し改善すれば、参加率は良くなっていくハズ。
下記より、原因について少し深掘りしていきますね。
原因①勉強会に参加する時間が業務外になっている
最初に考えられる理由としては、単純に参加する時間がない事が考えられます。
特に、ユニット型の施設だと参加が難しい傾向にありますね。
なぜかというと、ユニット型の職員は基本的に日中の業務は一人での対応になるから。
ユニット型の職員が勉強会に参加するには、業務が終わった後の残業か、休みの日の出勤しか基本的にはありません。
しかし、誰もわざわざ休みの日に勉強したり、疲れてるのに残業してまで勉強したくないですよね。
ご家庭がある方は、忙しくて参加したくても出来ないでしょうし…。
また、ユニット型でなくても業務外の勉強会をしている施設は多く、参加率が低くなってしまっている原因の一つと言えます。
ちなみに、ユニット型の施設にまだ勤めたことがない方は、参考までにこちらをどうぞ〜。
<<ユニット型特養は大変!?働く際のメリット・デメリットを解説。
原因②業務外の勉強会なのに、受講してもお金が発生しない
そして、業務外の施設内研修にも関わらず、勤務時間と見なさずに時給が発生しない施設もあります。
サービス残業みたいなモノですね。
おそらくですが、研修会に参加しない介護職のほとんどの理由が、これなんじゃないかと思います。
前述した通り、業務外の勉強会でも参加してくれる人は参加してくれるんですね。
しかし、お金ももらえないのに参加する意味がわからないといった方は多いハズ。
施設をより良くするための勉強会なのに、その見返りが何もないなんて、そりゃあ参加してもらうってのも無理な話ですぜ…。
そのような施設では、他の経費も削ってくるので注意するべきデスネ。
<<【適当に選ぶと失敗】ブラック介護施設の見分け方【チェックしよう】
原因③勉強会内容がマンネリ化している
勉強会の内容がマンネリ化していて、参加する意欲を削いでしまっている場合も考えられます。
基礎はとても重要です。基礎あっての応用なのもわかります。
しかし、中堅の介護職には聞き飽きた内容で、食傷気味かもしれません。
青信号は進むことができて、赤信号は止まれなんて言われても「いや知ってんねん」と、なってしまいます。
誰でも同じことを何回も聞かされるのは、苦痛に感じてしまいますからね。
そうならないためにも、過去の研修資料を遡るといいかと。
以前に行った内容とかぶらないように、資料作成していくとベストと言えますよね。(メンドイですが)
施設内勉強会の参加率を良くする解決法は?
なんとなく上記の施設内勉強会が失敗してしまう理由に、「あるある」と、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
でも正直、自分が勉強会を開いて人が集まらなかったら悲しいですよね。僕なら、萎える。萎えまくる。
萎えないためにも、原因を解決するにはどうしたら良いか?それは以下の2つを意識すればOKデス。
- 研修に参加に対するメリットを付ける
- 勉強会のネタを初心者向けにしすぎない
ちょっと説明させてくださいね。
解決策①研修に参加に対するメリットを付ける
職員が内部研修会に参加しない原因に、時給(お金)が発生しないからと書きました。
と、思いますが、施設側は人件費を削減したいので中々厳しいです。
僕も実際に施設に交渉してみましたが、フツーに断られましたね(笑)
なので、考えられる他の方法は、お金以外のメリットを提示するコト。
例えば、内部研修に参加してくれた職員の名前を記録するのも手です。
そうして後々に、施設長や事務所に職員の評価基準として、判断してもらいます。
僕が実際に制度として作ったのは、参加出来なくても評価は下がらず、参加したら評価される仕組みですね。
参加しない職員は「参加するメリット」が目に見えないので来てくれません。
なので参加するメリットを作ってあげると、参加率はグッと上がりますよ。
もちろん、物は試しに時給が発生するように交渉してもOK。
解決策②勉強会のネタを初心者向けにしすぎない
施設内勉強会を何回もやっていると、ぶっちゃけネタが尽きて来ますよね。
とはいえ、自分で探したり、資料作りをするのはちょっとめんどくさい。
そんな時は、今の時代ですし、YouTubeでネタを探すのが一番ですよ。
正直、一番楽したいなら動画が手っ取り早い。
割と再生回数が多いと思いませんか?
おそらく、コレは施設内勉強会に使われている数字だと思いマス。
しかし、それだけでは「また動画かよ」と参加する介護職も思ってしまうため
併せて僕のような介護ブロガーの記事からの引用もアリですね。記事をパワポに写すだけなので(笑)
動画や記事をアレンジすれば、中堅の介護職でも耳を傾ける内容に出来ますよ〜。
まとめ:勉強会の参加率を上げれば、ご家族の信頼度もアップする
というわけで、介護施設の勉強会の参加率をあげる方法を書きました。
しかし、一番は「勉強会になるべく参加する風土作りをするコト」です。
そうする事で施設内のケアも向上し、より良い施設へと変わっていくと思います。
そして施設内勉強会をやる事で、利用者の家族からの評価も違ってきます。
なぜかというと、近年施設での虐待がメディアなどで多く取り上げられているからですね…。
身体拘束や、暴言・暴力などです。
身体拘束については、この記事でも書いています。
<<介護現場における身体拘束をしてしまう原因とは?
やはり自分の家族がどう扱われているのか?と、心配をしているご家族は一定数います。
そのご家族の方に、従業員の教育をしっかり行っていると説明するコトで、安心して利用してもらえますよね。
ご家族からの信頼度を高めるためにも、参加される勉強会を行っていきましょう〜!
偉そうにスミマセンm(_ _)m
では今回はこの辺で!