このような疑問に答えます。
介護職は女性が多い職場です。その中には当然、新婚の方やこれから結婚をされる方もいますよね。
そして結婚をしたら、やはり自ずと視野に入れるのは妊娠のこと。
そのため、近年では「結婚して妊娠しても、お金のためにギリギリまで働きたい!」という方はかなり多いハズ。
でも介護職は肉体労働。
ギリギリまで働いて体に負担がかかり、自分の大切な赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまっては元も子もありません。
とはいえ、働かないとお金が…と堂々巡りになってしまいがち。
なのでこの記事では、女性介護職の方が妊娠がわかった後にも働くため、何をするべきか?を順序立てて解説していきます。
僕は男性ですが、介護職として勤めてきて、8年目になります。
現場のリーダー(主任)を勤めた経験もあり、実際に結婚、妊娠まで至った同僚も多くいます。
その時にこうするべき、という正しい流れがわかったのでこの記事にてシェアしていきますね。
これから妊娠を考えている方や、もしかしたら妊娠したかも?という方は、ぜひ参考にしてみてください〜!
【早めに対処が吉】女性介護職、妊娠後に働くにはなにすればいいの?
早速結論からいうと、女性介護職員が妊娠したら、以下の手順を踏めばOK。
妊娠した後の手順
- 医師に判断してもらう
- 職場へ早急に報告
- 産休などの申請書類などの確認を済ませておく
この3つの手順になります。
下記にて説明していきますね。
手順①医師に判断してもらう
妊娠したかな?と思ったらまずは医師に相談をオススメします。
なぜかというと、母子の健康の為ですね。
受診が遅くなってしまうと、万が一異常妊娠だった場合に気がつくのが遅れる場合があります。
そうなると、治療が必要となる場合や最悪死亡してしまうケースも。
なので早め早めに医師に判断をしてもらい、妊娠したかどうかを確認することをオススメします。
また、妊娠検査薬での自己判断はNG。
確かに精度は高いですが、あくまでも簡易的なモノですからね。
しっかりと医師による判断をもらった方が、周りの理解も得られますし言いやすいかと。
ここまでで、「妊娠かな?よし、さっそく病院だ!」と先を急いでしまう方もいるかもしれませんが、ちょいとお待ち。
病院への受診が早すぎてしまうと、正常妊娠か異常妊娠か判断できない場合があるので注意です。
早め早めと言いましたが、焦りすぎずに最後の生理スタート日から5週後半~6週前半ぐらいを目処にして受診するのがベストですよ。
なお、妊娠検査は産婦人科でも婦人科でも、どちらでも受けられます。
手順②職場へ早急に報告
無事に妊娠が確認できたら、すぐに職場の現場のリーダー、その後施設長などの上司に連絡しましょう。
なぜなら介護職は、妊娠後にはやらない方がいいことが多いからです。
わかりやすいように一覧にすると、以下の通り。
- 重いものを持たない
- 走らない
- 夜勤業務
- 入浴介助
上記の項目は、身体的に負荷が多く危険です。
これらをしないためにも、まずは現場のリーダーに相談し、配慮をしてもらいましょう。
僕が以前働いていた職場では、妊娠がわかった後はレクリエーション中心の日勤勤務だけにしていました。
やはり、妊娠をすると周りの理解や補助が必要不可欠ですね。
手順③産休などの申請書類などの確認を済ませておく
妊娠を上司にも報告して周りの理解も得られたら、次は産休に入る前の準備ですね。
ちなみに産休の期間は、出産予定日の6週間前と産後8週間。
産休の請求書類は、職場によって違います。しっかりと事前に職場に請求しましょう。
この書類を忘れて、大慌てしていた同僚を見ていますので、注意です〜(笑)
ちなみに、産休中には国民健康保険以外の健康保険に加入している場合は、出産手当金が支給されますよ。
職場が妊娠に対して、理解がない場合は?
基本的には上記で記述した、手順を踏めばOKです。
しかし、中には「妊娠に対して現場の理解」がない介護施設もあります。
ヒドイ場合には、今まで仲が良かったのに給料泥棒だなんだと陰口を言われる場合も。
もし、「自分の職場はどうなんだろう?」と不安な方は、以下の2つを念頭に置きましょう。
- 母性健康管理指導事項連絡カードを発行しておく
- ツライなら退職も視野にいれる
この2つですね。解説していきます。
母性健康管理指導事項連絡カードを発行しておく
せっかく幸せな妊娠なのに、働く環境が整ってないなんて最悪ですよね。
少しでも不安を取りのぞくために、母性健康管理指導事項連絡カードを発行しておいたほうがいいと思います。
通称、母健連絡カードですね。
母健連絡カードとは「医師から業務軽減をするべきなどの指導を受けた場合、その内容を事業主の方に的確に伝えられるようにするために利用するカード」です。
つまり、業務や介助等をやりたくないからやらないのではなく、体調的に出来ないのだと周りに示せるカードです。
水戸黄門の紋所みたいなイメージですかね。何か、言われたら即出しましょう(笑)
このカードを利用して、現場リーダーに働く環境を整えてもらうのもいいですね。
厚生労働省のHPに、詳しい説明や書式のPDFもあるので、詳しくはこちらをどうぞ。
<<厚生労働省:母健連絡カード
ツライなら退職も視野にいれる
とはいえ、母健連絡カードを使用しても陰口を言われているのではないか?と気にしてしまう方もいますよね。
そんな状況が辛くて仕方ない!という方は退職を視野にいれることも大事だと僕は思います。
確かにお金はすごく大切です、急に辞めるのも罪悪感があるかもしれません。
しかし、結果的にストレスなどで、お腹の子に悪影響を及ぼす可能性もあります。
幸いにも介護職は、再就職がしやすい職種です。
ムリにその職場で頑張ろうとせず、妊娠したらまずは自分や子供のことを最優先に考えてください。
また、妊娠を後々に考えている方は、「この職場は妊娠に理解がなさそう」と判断したら、早めに職場を変えるのも手ですよ。
女性介護職の妊娠について:まとめ
本記事では、妊娠後に何をしたらいいか?を解説してきました。
再三になりますが、やはり大切なのは「現場の理解」です。
周りに配慮をしてもらうためにも、正しい手順を覚えて早めに対処しておくことを推奨します。
少しでもあなたの参考になれたなら幸いです。
今回は以上になります、ここまで読んでくださりありがとうございました!