- デジタル記録は紙より簡単なのかな?
- 本当に業務軽減できるのかな?
- 誰でも使えるものなのかな?
このような疑問に答えます。
✔️本記事のテーマ
ペーパーレスは業務軽減できているか?
デジタル入力のメリット・デメリット
介護の仕事の3割以上を占めていると言っても過言ではない、記録業務。
近年では、用紙の削減や業務効率化を目指して、記録などを全てペーパレス(デジタル)にしている介護施設が多くあります。
しかし、紙の記録(手書き)をしてきた人からすると、『デジタルってなんか難しそうだな…』と感じませんかね(僕は感じてた)
本記事では、僕が実際に手書きの記録と、デジタル(ペーパーレス)の施設を両方経験し
これはメリット・デメリットがあるなと感じたのでまとめています。
これから転職を考えている方や、今までデジタル入力の施設を経験してきていない方は
『なるほどね、そんな感じなんだ』と本記事を読めば知ることができます。
また、『自分にもデジタル入力って出来るのかな?』と不安の方も
本記事を読んで、ぜひ参考にしてみてくださいね〜。
現役の介護福祉士として働いて7年目になります。
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では、早速行ってみましょう!
介護現場におけるペーパーレスは負担軽減にはならない
正直に言うと、介護現場におけるペーパーレスは、介護職の負担軽減にはなりません。
と言うのも、記録のデジタル化は、そもそも介護職の業務負担の軽減が目的ではないから。
実は、行政指導や監査など各種手続きに関する書類の削減が目的なんですね。
なので、介護現場のペーパーレスは業務改善の方法としてはあまりいいものではありません。
もし『デジタルで入力って楽なんだろうなぁ』と考えている方は、あまり過度な期待は禁物ですね。
しかし、そんなデジタル入力にもメリットを感じる部分もあります。
なので下記により、実際に介護職としてペーパレスにはどんなメリット・デメリットがあるのかを、解説していきますね。
ペーパーレスのメリット
実際に僕が経験したペーパーレスのメリットは以下の通り。
- 記録の整理が簡単
- 情報共有がしやすくなる
- 同一の記録が一斉に行える
この3つですね。順に解説していきます。
記録の整理が簡単
ペーパーレスは記録の整理が簡単です。
整理というより、過去の記録を遡りやすいといったメリットがあります。
例えば、過去の介護事故やヒヤリハットなどですね。
過去の記録が見やすくなる事で、次に介護事故が起きてしまった際に
過去の事例から、改善点などが見つけやすいです。
紙の記録だと、いちいちファイルの中から探したり、むしろそのファイルさえ、探したりしませんかね?
そういう場合に、ペーパーレスならすぐに見つけることができます(また記録を失くすこともナシ)
ペーパーレスの大きなメリットの一つといえますね。
情報共有がしやすくなる
ペーパーレスの2つ目のメリットは、情報共有がしやすくなるという点。
ユニット型の施設などで、紙の記録だと、回覧板のように情報を共有するため
全てのユニットに情報が回りきるスピードが遅めです。
しかし、ペーパーレスならば、共有ファイルにてすぐに情報を共有するコトができるので
ユニット型の施設では特に有効といえます。
また、そうすることで施設全体の問題や、抱えている課題なども共有しやすくなりますよね。
なので、効率的にも、ユニット型の施設のペーパーレス導入は必須条件かな、と思います。
ユニット型施設ってなんぞや?という方は
こちらの記事を参考にどうぞ➡︎ユニット型特養は大変!?働く際のメリット・デメリットを解説。
同一の記録が一斉に行える
手書きの記録にて、全ての利用者の記録に、同じ対応の記入をしたりしますよね。
例えば、夜間の巡視や水分摂取量など。
僕が夜勤で記録を記入する際には、死んだ魚の目で黙々と記録していました(笑)
ですがデジタル入力では、それら同一の記録を一斉に行うことが可能。
俗に言う『コピペ』ってヤツですね。
なので紙の記録で作業的に書いていた記録の時間を、5秒に短縮することができます。
ぶっちゃけあれやると紙の記録に戻ることはできません…。最高です。
ペーパーレスのデメリット
しかし、めちゃくちゃ良いように感じるペーパーレスにも、デメリットがあります。
それがこちら。
- デジタル入力が難しい人もいる
- 紙の記録と手間は変わらない
- 故障する可能性がある
ですね。解説していきます。
デジタル入力が難しい人もいる
そもそもペーパーレスの場合、タブレットorパソコンで記録を入力しないといけないので
入力のスピードが早い人、遅い人が出てきてしまいます。
そのため、中には手書きの方が楽、という方も。
「自分は記録(入力)が遅いから」という理由から必要ない残業をしてしまう場合もあるくらいです。
手書きだと、記録をする差は生まれにくいですよね。
こういった、デジタルならではのデメリットも存在します。
紙の記録と手間は変わらない
ぶっちゃけると、手間はペーパレスといえどさほど変わることはありません。
前述した通り、介護職の業務軽減が目的ではないからですね。
例えば、利用者の食事一つとっても、
- 何割食べたのか?
- 自立で食べたのか?介助にて食べたのか?
- どこで食事を食べたか?
など、必要事項は結局入力しなくてはいけないので、記録をする手間自体は変わりません。
しかし、メリットで説明したように、同一の記録ならさくっと入力できるため、使いこなせる方はとても楽に感じるカモです。
故障する可能性がある
記録するための媒体(タブレットやパソコン)が故障するかもしれない、というのはやはりデメリットとして挙げられますね。
端末や記録ソフトが停止してしまった場合、一切記録をすることが出来なくなってしまいます…。
これは僕の実体験ですが
記録をしようとした際にパソコンがフリーズしてしまい、一切入力出来ず
結局ルーズリーフに手書きをし、復旧したのちに2日分の記録を入力したことがありました…。
あれマジ地獄です。
滅多にあることではないと思いますが、大きなデメリットといえますね。
ぶっちゃけ、ペーパーレスは一長一短
メリット・デメリットをまとめると、こんな感じ。
- 紙とデジタルの手間は変わらない
- 同じ記録をする際には楽
- 記録の整理(過去の記録を遡る)のが簡単
ですね。
ここまで読んでくださった方ならもうお分かりかと思いますが、ペーパーレスは良し悪しがあります。
なので、
介護のペーパレスがオススメではない人
- フリック入力やタイピングがめちゃくちゃ遅い人
- 紙に記録している方が安心する人
- 監査の際などにファイルなど、すぐに書類の場所を思い出せる人
上記に当てはまる人には正直オススメ出来ません。
やはりタイピングやタブレットなどの、フリック入力が極度に苦手な方は大変に感じてしまいます。
ですが、慣れればメリットは記述した通り、多くあります。
またタイピングを日々行っていると、タイピング速度が上昇して
日常生活などの思わぬところで役立つこともありますね(僕の場合このブログ)
様々なメリットがあるので、苦手と感じている方も『習うより慣れろ』精神で、デジタル入力の施設に転職するのもアリかもです。
介護のペーパーレスについて:まとめ
以上が、介護のペーパレスについて、実際に自分が体感したメリット・デメリットです。
個人的なメリットを追加するとしたら、『字がキレイ、汚い』がデジタルだとなくなるという点ですかね。
というのも、介護職一年目の時に、字が汚すぎてめっちゃ怒られた経験があるからなんですが…(笑)
また、最後に注意点なのですが
新しい施設だからといって、全部が全部デジタル入力の施設ではありません。
僕が見学しにいったところは、2年前に建ったばかりの施設でも
手書きの施設がありました。
もしデジタル入力がいいという方は転職する際に、転職エージェントに伝えて条件に追加していきましょう。
転職エージェントって何?という方は
詳しくはこちらの記事をどうぞ➡︎『2020年最新版』現役の介護福祉士が選ぶ転職エージェント3つを比較!(全て無料)
では今回はこの辺で!
ここまで読んでくださりありがとうございました、この記事が参考になれば幸いですm(_ _)m