この様な悩みに答えます。
✔️本記事の信頼性
僕は現役の介護福祉士として働いて7年目になります。
Twitter かまたり(@kamatarikun)
介護の基本となる『声かけ』
ですが声かけと一口に言ってもどの様に声かけをしていいか分からないですよね。
僕も就職した際によく先輩の職員から
『声かけをちゃんとして』とよく怒られました…。
本記事では介護現場での基本となる『声かけ』のコツを書いていきます。
声かけのやり方が分からないという方は参考にしてみてください。
介護の基本『声かけ』とは
介護の基本となる『声かけ』ですが、基本だからこそ難しいですよね。
声かけを丁寧にする事は、介護者と要介護者の関係を良くしていく(意思疎通)ことにおいて大切なことです。
ですが丁寧にやればいい、というわけではありません。
言葉や態度もすごく丁寧に接せている職員も利用者から
と怒られてしまっている人もいました。
では何がいけなかったのか?声かけのコツは以下の通りです。
声かけの3つのコツ
- わかりやすく話す
- 常に初めて行うという意識を持つ
- 相手の立場を考えた声かけをする
順に説明していきますね。
声かけのコツ①わかりやすく話す
介護職では『移乗・移動・食事・入浴・排泄介助』など多くの介助を行います。
普段からの利用者のコミュニケーションもそうですが特に声かけをしなくてはいけないのが介助中です。
ではわかりやすく話す、とはどういうことかというと
結論からいうと
次に自分が利用者に対して行う行動を利用者に伝えることです。
僕たちはいちいち行動を言語化することをしないですよね。
なぜなら自分で動けるので言語化する必要がないからです。
試しに食事をするときに『右手で箸を持つ』『口に運ぶ』など、頭の中で言語化してみてください。
そうすると何気ない日常の行為がこんなにも動作が必要なんだ、と気づくことができます。
このように気づいた点をわかりやすく、介助の際に利用者に伝えることが声かけをする最大のコツになります。
声かけのコツ②常に初めて行うという意識を持つ
初めて行うという意識を持つということ、とはどういうことかというと
僕たち介助者は毎日の積み重ねで生きています。
なのでついついこの前やったから、という気持ちで接してしまいます。
そうすると利用者の中には認知症の方で、忘れてしまっている可能性があります。
なので、昨日やったからと無意識に声かけをすると、『利用者はなんのこと?』と混乱してしまいます。
例えば初めて会う人に
『昨日何食べた?』と聞く人はいませんよね。
日々の声かけにおいても
常に自分もその意識を持つ、というのも難しいですが、声かけをするポイントになります。
声かけのコツ③相手の立場を考えた声かけをする
声かけのコツ①②を踏まえた上で、相手の立場を考えた声かけをすることが重要になります。
相手の立場を考えない発言はどうなってしまうのか?というと
目が見えない方に
『今日の天気はなんでしょう?外を見てください!』
と言っているようなものです。目が見えない方にとっては天気は晴れなのか?曇りなのか?ということわかりにくいですし、
見えないことによって羞恥心や劣等感を感じてしまう可能性があります。
『今日の天気は晴れですよ。雲ひとつない青空ですよ!』と
具体的にどういう状況なのか?ということを相手の気持ちになって考え、発言することが正しい声かけです。
もちろんそのようなことを言われることが嫌だという人もいるのでその点も注意しましょう。
介護の重要性
ここまでで介護の声かけの重要性はわかっていただけたかと思います。
介護の声かけによってどのようなことが得られるか、介護の重要性を理解しておきましょう。
声かけとは安心してもらうこと
まず声かけとは安心してもらうために行う行為です。
車椅子を押して利用者を移動させることはよくあることですが
利用者にとっては次に右に曲がるのか、左に曲がるのか、いつ進むのかすらわかりません
いつ動き出すわからないジェットコースターに乗っているようなモノですね。
なので、安心感を得てもらうために声かけは非常に重要です。
利用者との間に信頼性が生まれること
やはり丁寧に、適切に介助を行ってくれる職員に利用者は信頼します。
そうすることで自分が介助をしやすくなることにもつながります。
例えば、食事介助を一つとっても
次、『自分が何を食べたいか』というのも聞かれないで、どんどん白ごはんだけ食べさせられても困りますよね。
白ごはんだけでなくおかずも間に挟むことによって、美味しくご飯を食べれますよね。
この人なら安心できる、という信頼感を生むことも声かけの重要性と言えます。
まとめ
声かけは、介護の基本中の基本と言えます。
ですが介護職も勤務年数が長くなるにつれてついつい疎かにしてしまう場合があります。
相手の気持ちに寄り添った介助がお互いに気持ちのいい『介護』になります。
なので改めて、自分が他人からどう見えているか?ということも考えて介助をしていくのも大切です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。