- 利用者に嫌われないようにしないと。
- あの利用者と関わりたくないし、出勤したくないなぁ。
このような悩みを解消します。
結論から言えば、嫌いな利用者には関わらないでOKだと僕は考えています。
なぜかというと、利用者全員に好かれるのは不可能だから。
僕自身、現在のユニット型の施設で『お前早くやめちまえ』『他のユニットに移動しろ』など、言われます。
介護職はこのような誹謗中傷とも取れる言葉を受けることが多くあります。
介護職を始めた当時は、その言葉や利用者を気にしすぎて毎日が憂鬱になる時も。
ですが、今は『関わらなくてOK』と思えるようになりました。
✔️本記事のテーマ
- 嫌いな利用者に対してどういった対処法をすれば良いか
- 気にしなくなるにはどうすれば良いか
本記事を読むことで、『嫌いな利用者』のせいで毎日の出勤が憂鬱の方は参考になるかと。
僕は現役の介護福祉士として働いて7年目になります。Twitterかまたり(@kamatarikun)
様々な施設で経験アリ。
詳しくは➡︎プロフィール
では、早速説明していきますね!
嫌いな利用者への対処法は3つ
僕が嫌いな利用者への対処をどうしているか?基本的に下記の3つの考えで対処しています。
- 嫌われない人間はいない
- なぜ『嫌い』なのかを把握する
- 『子供』になろう
この3つですね、順に説明していきます。
嫌われない人間はいない
嫌われない人間はいない、ということを理解するのはかなり重要です。
八方美人という四字熟語通り、僕らはどうしても全員に好かれようとしてしまいます。
もちろん故意に嫌われたい人間なんていません。
しかし利用者全員に好かれようとすればするほど、信頼されなくなってしまうケースも多く存在します。
極端ですが、
と、言う利用者にお菓子を要求通りあげてしまうと、他の利用者から
と、なってしまいます。利用者は『自分にはやってくれない』に敏感です。
なので利用者全員に好かれようとすればするほど、自分が消耗し、利用者からは『贔屓している』という評価になりがち。
そうならないためにも『嫌われない人間はいない』という意識を持つことは重要です。
その意識を持って平等に接する事によって、結果『自分のことを信頼してくれる利用者は信頼してくれる』というワケ。
全員に好かれることは、同時に『平等を保つことが難しい』面も含まれているんですよね。
ぶっちゃけ『嫌われないようにしないと』と気にしてしまうのは不毛なので、割り切って考えるのがベストです。
また自分が利用者に好かれるのか気になる方はこの記事を参考にどうぞ。
➡︎『介護職』利用者に好かれる人、嫌われる人の特徴とは?『実体験を元に解説』
なぜ『嫌い』なのかを把握する
なぜ嫌いなのかを把握することは、個人で解決できる問題なのか否かを判断する事にも繋がってきます。
自分が
- 嫌味を言ってくるから嫌いなのか
- 職員によって態度が違うから嫌なのか
- 自分の悪口を他の職員に言うから苦手なのか
『この利用者の何が苦手なのか』を理解しましょう。
というのも、嫌いな理由が『セクハラをしてくるから』ならば、個人で解決しにくい場合もあるから。
そういった場合は、無理に自分で解決しようとせずに他者を頼ることも重要です。
セクハラなど、個人的な問題だと思っていたら『自分のように悩んでいる人』の助けになることも介護現場ではしばしば。
『なぜ嫌い』なのかを理解することは、自分のためにも周りのためにも必要なステップと言えますね。
セクハラについては、こちらを参考にしてください➡︎介護職員への利用者のセクハラ行為について『対処法は3つ』
『子供』になろう
子供になろう、というのは無意識に『大人だから』と自分を押さえ込みすぎてしまっていないか、と言うことですね。
自分を抑えこむのは、個性を殺しているのと同義です。
僕もそうだったのですが、『こうあるべき』と考えている人ほど自分で自分の首を締めがち。
大人だから
- 我慢しなくちゃいけない
- 我を出してはいけない
- 大人だから愚痴を言ってはいけない
など、必要に自分を追い込んでしまっていませんかね。そういった意識が強すぎると、周りにも相談しにくくなってしまいます。
そうしてストレスを溜め続けていると、うつ病の危険性も。
うつ病についてはこの記事でも触れています➡︎介護はうつ病になりやすい仕事?理由を現役介護福祉士が解説。
なので、時には『好きなものは好き』、『嫌いなものは嫌い』と自分の主張を持つことも大切です。
そうすることであなたのカラー、あなただけの介護をすることが出来ます。
無理に合わせようとせずに、あなただけの色を出すことであなたに付いてきてくれる職員や賛同してくれる職員もいるハズです。
以上が3つの対処法になります。
この3つを念頭に置いておくと、
人間同士なんだから嫌われてしまうこともある。
と、思えるようになります。
『こうあるべき』と完璧を目指しすぎずに、『嫌われてしまったら仕方ない』と割り切ることも大切です。
どうしても割り切れなかったら?
介護職には、割り切るべきと思っていても割り切って考えられない方も多くいます。
なぜなら介護職には
- 優しい方
- 気遣いがすごくできる方
- 責任感が強い方
が、多くいるからです。
ではどうしたらいいのか?下記にて紹介していきますね。
上司に相談
『人に頼ってはいけない』という考えをなくして、上司に相談することも一つの手段です。
前述しましたが、大人だから人に頼ってはいけないということは、絶対にありません。
とはいえ、
と、思われたくなくて言えない気持ちもわかります。
ですが上司がそのように悩んでいるのを把握していないこともあります。
なので上司が状況を把握するためにも、あなたが悩んでいることは伝えた方がいいのです。
立場が違うことによって出る意見や対応があるかもなので、まずは上司に相談してみましょう。
SNSで発信しよう
SNSで発信するのは、ストレスの解消法に便利です。
これは上司に相談しても、うまくいかなかったり上司に相談しにくい時にも使えます。
僕もSNSで発信していますが、
など、介護職の方も多くSNSで投稿しているため勉強になることも多いです。
逆に、
といった悩みに対して
など、解決策を提案してくれる方も。
そうでなくても同業者からの同意ってすごく助けになったりしますよね。
自分一人で悩まずに、愚痴を吐ける場所を用意しておくことも大切です。
利用者の個人名を出さないなどマナーを理解して、利用することをオススメします。
本当にストレスなら辞めるべき

僕は本当にストレスになってしまうのならば、正直辞めるべきだと考えています。
理由は、ここまで書いた内容をすでにやっていても解決しないこともあるから。
- 一人でため込まない
- 自分の個性を大切にする
- SNSで意見交換をする
まとめるとこんな感じ。
ですが、いきなり考え方を変えろ!と言われても難しいですよね。
なので僕が直接相談に乗った人でも、『利用者』や『利用者の家族』に悩まされて辞めてしまう人がいました。
ですが僕はそれが間違いだとは思いません。むしろ辞める決断をしただけ素晴らしいことだと思います。
『このままでは自分がダメになってしまう』と早めに判断して行動することは、決してワガママだったり逃げることではありません。
事実、僕も人間関係で『嫌になって転職』しましたからね(笑)
その際はこの記事を参考にしてください➡︎『2020年最新版』現役の介護福祉士が選ぶ転職エージェント3つを比較!(全て無料)
まとめ
介護は接客業だとこのブログでは書いていますが、やはり人間同士合う合わないはあります。
これからの未来、団塊の世代が老人ホームへどんどん入所してくると
利用者の分母が増える分、余計にこうして悩む方が多く出てくると思います。
もちろん関係を良くするために努力する人を否定しているわけではありません。
そんな『コミュニケーションがうまく出来ない』で悩んでいる方はこちらの記事を介護現場でのコミュニケーションが上手くなる方法参考にしてください。
僕は『利用者と仲良くしたい』個性、『信頼してくれる人が信頼してくれればいい』という個性、どちらも大切だと思います。
では、この辺で!
ここまで読んでくださり、ありがとうございましたm(_ _)m!