という今、新型コロナによって在宅勤務などができない医療従事者や福祉関係者の悩みに答えます。
僕自身、介護福祉士として現場に今もなお(2020.4.11)現場に勤務しています。
現役の介護福祉士として7年目になります。
Twitter (@kamatarikun)
そんな僕が現場(介護現場)で最近聞く声の多くは
と、言った不満の数々です。
…もう毎日と言っていいほど現場の職員から聞きますね。いやマジでね?
なのでそういった方に対して何故、給料が上がらないのかを具体的に説明していきます。
本記事ではこのコロナショックの中、医療従事者の給料が何故上がらないのか?ということを深掘りし、理由を説明していきます。
※なお、保健医療の分野に属する職種については医療従事者としての境界は曖昧なのですが、この記事では国家資格である保健医療の分野の職種も医療従事者として定義します。
かまたり
マジでこんなに皆大変で神経すり減らしているんだから給料上げろよドアホ
今にも僕も叫んでしまいそうになります…が、そもそも何で給料上がらないんだろ?と考えました。
その内容を書いているのでそれを踏まえた上で読み進めてください。
要するに当たり前のことを意識して紐解いているだけです。
あくまでもこれからは当たり前のことを書いていますので、そんなのわかっているよ!という方にはオススメしません。
ですがこの当たり前を今一度理解することによって、自分の状況などを再び理解することにもつながる可能性がありますので、是非とも読んでくださると嬉しいです。
[目次]
『結論』給料は変わらない
結論から述べると、給料は変わらないです。
厳密にいうと経営者が変わらないと、変わらないです。
経営者が現段階で従業員に対して対応を変えていないということは
- そもそも医療従事者というものの理解
- ES(従業員満足)とCS(顧客満足)の理解
の二つが欠けています。
この二つが欠けている経営者の施設はぶっちゃけ辞めたほうがいいと思いますね。
転職をオススメします…笑
下記では詳しく説明していきます。
医療従事者とは?

そもそも医療従事者とはなんなのか?という説明をしていきます。
国家資格である資格だけでも医師、歯科医師、薬剤師、看護師、助産師、保健師、管理栄養士、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、歯科技工士、救急救命士、言語聴覚士、視能訓練士など、多数ある。
保健医療の分野では、国家資格であるあん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、はり師・きゅう師、介護福祉士、更に国家資格以外の医療ソーシャルワーカー、カイロプラクターなど多くが存在している。
日本における医療従事者に関連した資格・職種は厚生労働省が管轄する範囲を超えて広範に存在する。
Wikipediaより
天下のWikipedia様にはこう書いてあります。
これだけの職種の方々が、医療従事者として一個のカテゴリーに入っています。
医師、看護師であれば病気の方の体調管理や、そもそもの病気を治療するというのが仕事内容です。
同じ医療従事者のカテゴリーの保険医療の分野ではあん摩マッサージ指圧師は、「なでる」「揉む」「押す」「さする」などの動作を直接患者さんの身体に行うことで血行を改善し、不調を和らげるのが仕事内容だったりします。
共通するのはニーズですよね。
医師に向けられたニーズ:病気を治してほしい。
指圧師に向けられたニーズ:体が凝っているから治してほしい。
というニーズに応えることでお客様(患者や利用者)からお金をもらっています。
これが医療従事者ですよね。
ここで僕は考えました。
お客さんがビール!といったら店員さんがビールを持ってくる様に
患者さんが病気!といったら医者が病気を治す様に
これは接客業に置き換えたら簡単ですよね。
お客様が増えないと、店に入ってくるお金が少ないと言う事。
店に入ってくるお金が少ないと当然給料も上がりません。
ですがこのコロナショックにおいては、お客さん(患者と利用者)は増えていないですよね。
その為給料が増えることはありません。
うん、僕も納得できません。
だって外出するときに人一倍気をつけたり、神経をすり減らしているし…。
ですがここで思い返してみると、要するにこの業務以外の精神的な部分が不満に繋がっているな、と考えました。
これまたワタクシ深掘りしました。
そうなると経営者目線からいた方がいいなと思ったので見ていこうと思います。
ES(従業員満足)とCSとは

皆さんES(従業員満足)とCS(顧客満足)という言葉は知っていますか?
ちょっと前に話題になりましたよね。2015年から従業員のストレスチェックが義務化しましたよね。
要するに優秀な従業員に満足して働いてもらうということは、ひいては顧客満足にも繋がっていくという考えですね。
まずはES(従業員満足)の説明をしていきます。
ESとは、「employee satisfaction」の略で、従業員満足度のことです。企業内で働く従業員の業務内容や職場環境、人間関係などに対する満足度を表します。
- 仕事内容
- やりがい
- 正当な人事評価
- 職場環境の充実
- 報酬も含めた福利厚生
- 人間関係
これらの内容の一定以上の満足がないと、顧客に十分なサービスを提供できないという考え方です。
次にCS(顧客満足度)の説明です
CSとは「customer satisfaction」の略です。CSは『期待水準』と『知覚水準』のバランスです。
- 『期待水準』…顧客がそのサービスの利用前に期待していた水準
- 『知覚水準』…顧客がそのサービスを実際に利用して得られた水準
『知覚水準』が『期待水準』を上回れば顧客満足度が上がり、その逆であれば顧客満足度は下がります。
ES(従業員満足)なしにCS(顧客満足)なし、というスローガンがあります。
従業員がやりがいと満足感を持って仕事に取り組めて初めて、顧客へのサービス向上への取り組みができるということです。
これを医療従事者で例えるなら新型コロナに対しての不満や鬱憤で溜まっている職種は、患者や利用者に満足のいくサービス(医療、介護)が行えない可能性があるということです。
もちろんお金や周りの環境に流されずに献身的に働ける方もいらっしゃいますが、やはり大抵は僕の職場にいる職員の様に
新型コロナによってリモートワークやテレワークを行なっている感染のリスクが少なく働ける職種を羨ましく思い、現場に不満がある方がほとんどです。
そこで考えなきゃいけないのが経営者の仕事です。
現在、経営者が行うこと
では次に経営者の方は何をするべきなのか?
ここでESとCSの考え方を経営者の視点に落とし込むと、まずCS(顧客満足)を今まで通り、及び今まで以上のサービスを提供するというならまずES(従業員満足)を満たさなくてはいけません。
と、いうことは従業員の不満を洗い出さなくてはいけません。
- 自分達だけ大変なのに給料が変わらない
- 自宅で出来る仕事に対してリスクがある
- 休校などでお子さんが家にいる為、働きにくい
などなど。
職場にいる人たちによって不満の種類も度合いも違うと思います。
この不満を洗い出して従業員を満足させる、ということを考えなくてはいけません。
この不満を洗い出すこともしない経営者が多くいます。
なのでまずはここを分かってもらう必要があるということですね。
とはいえ、僕らの給料をアップさせたり労働環境を改善を常に考えてくれている職場なら対応策をしっかり考えているでしょうが、残念ながらそういう職場ばかりではないことは今不満を抱えている方は、百も承知なことだと思います。
ではもう現状のままで我慢して働かなくてはいけないのか?要するに現状を経営者に理解して貰えばいいわけです。
方法としては二つあります。
- 経営者に現状の状況を訴える
- アンケートを匿名でとる
ですね。具体的に説明していきます。
給料アップの方法① 現状の状況を訴える
これは直接、経営をしている上の立場の人間に訴える方法ですね。
おそらく一般の従業員と、経営者の間に役職がついた人間がいると思います。
まずはその役職の人間に現状を伝え、経営者に伝える様に計らってもらうことです。
現場の人間ならば、詳しい情報を知っていますし経営者に状況を知ってもらいやすいと思います。
現状の理解をしてもらうことは職場環境の改善につながります。経営をしている側はまず何を直したらいいかわからないケースがほとんどです。なのでそこを分かってもらう事が一番改善に繋がります。
給料アップの方法② アンケートを匿名でとる
とはいえその役職のついた人間に言いにくいケースも存在します。
なのでその時は匿名でアンケートを取る事をオススメします。
従業員が現在の状況に不満を感じている事は確かなので、このアンケートを取る事に反対することはないと思います。
なので匿名性にして集計し、経営者に直接提出します。
なぜ匿名性にするかというのは言わずもがな、その方がアンケートを書きやすいからです。
そのアンケートで直接給料面や職場環境が変わることはないかも知れませんが、きっかけにはなると思います。
なので選択肢の一つとして考えてください。
以上が給料アップに繋がる職場改善の方法です。

最後に
やはり現場の人間と経営者の立場で考えると改善というのは難しいケースも多く存在します。
あなたがその企業や施設を考えて、より良くしていこうと思えるなら提案して見てもいいと思います。
まぁぶっちゃけ、やってダメなら転職すればいい話ぐらいに軽く考えてもいいかも知れませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!