介護業界で働いているとどうしてもぶつかるのがこの人手不足の壁ですよね。
例えば人がいなくて、しなくていい残業をさせられてしまったり
他の職員が体調不良によって休んでしまった際にずっと代わりに出勤したり…なんてことは結構日常茶飯事ですよね。
そんなとき、もうちょっと人がいれば自分は休めるのに…と思った時はありませんか?
本記事では『なぜ介護業界は人手不足なのか?その理由と対策』について書いていきます。
この記事を読めばこれからの介護業界は人材不足の悩みを解消することができます。
介護業界の人手不足の理由と対策とは?『これからの未来について』
介護業界は知っての通り深刻な人手不足です。
ではなぜ人手不足なのか、理由は以下の3つが考えられます。
人手不足の理由3つ
- 少子高齢化
- 社会的評価の低さ
- 離職率の高さ
順に説明していきますね。
少子高齢化
高齢化について
令和元年版高齢社会白書に書いてありますがこれからの時代は今より高齢化が加速的に進みます。
画像を見て貰えば分かりますが、圧倒的に65歳以上の割合が多くなっていますよね。
「令和元年版高齢社会白書」によると、65歳以上人口は、3,558万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.1%となったと書いてあります。
そのため高齢化は社会的な問題になっており、介護業界のみならずすべての業界に影響を与えています。
少子化について
さらに日本では高齢化に加え、少子化も進行しています。高齢化と同時に出生率が落ちているため総人口も減少し続けています。
もう見るからに右肩下がりですよね…
少子高齢化により高齢者が増えているのに担うための、若者が減少傾向にある事が根本の人手不足の原因の一つになります。
社会的評価の低さ
厚生労働省の資料にもありますがどうしても『介護業界』は社会的評価が低いです。
やはり『大変な割に給料が低い』という面が大きくありますね。
特に給与の低さに関しては介護福祉士の推定平均年収は332万円とされており、全業種の440万円と比べるとかなり大きな差があります。参照元:介護ナビ。
さらに僕のこの記事でも触れていますが
やはり人間関係が悪いイメージはどうしても先行してしまっていますね。
この先入観も新規労働者が増えにくい原因になりますね。
離職率の高さ
下の画像は現在介護職で働いている職員の不満の一覧です。
多くの方が人手が足りない…という事を不満に思っており、退職理由になってしまっていますね。
さらに介護職は働き始めてもすぐに離職してしまうケースが多いです。
理由は環境によって様々ですが例えば
- 入ってみたらイメージと違った
- 人間関係が複雑だった
- 自分の将来の見込みが立たなかったため
などなど…。
やはり入ってきた人数が1人に対してやめてしまう人が2人だとどうしても全体の人数が下がってしまいますよね。
では、今後も介護業界は人手不足に悩まされたままなのか?
後半では具体的な人数不足はどう解消していくのか?という対策を書いていきます。
介護業界の人手不足の対策
では実際に介護業界の人手不足をなくすためにはどうしたらいいかというと下記の3つの対策が考えられます。
介護業界の人材不足の対策
- 外国人労働者の受け入れ
- 労働環境を整える
- 広報分野を強化する
外国人労働者の受け入れ
主にこれは国の政策として進むと思います。
現在も中国の方やグローバル化が進み少しづつですが外国人労働者が増えていますよね。
下の画像は外個人労働者の方が希望する職種の人気ランキングです。
もうめちゃくちゃな大人気ですよね、これ笑
人気の職業ということもあり他の業界より優先的にどんどん外国人労働者が増えていきます。
しかし『外国人労働者の受け入れ』にはデメリットもあります。
やはり賃金が低く働ける外国人労働者が増えると、今まで働いていた介護職員の給料も相対的に上がらなくなってしまうからです。
さらにしょうがないことではありますが、言葉や文化の壁も存在しますので『人手不足だから外国人をいれる』というのはあまり得策ではないなと個人的には感じてしまいます。
ですが外国人の中にもやはり意欲のある方や、学ぼうとする意思が強くある方もたくさんいます。
これから実際に外国人労働者が働き始め、そういった現場の意見も踏まえて、『外国人労働者の受け入れ』は進んでいくと言えますね。
労働環境を整える
具体的な対策で最も改善しなくてはいけない点がこの労働環境を整えることです。
例えば人間関係の把握をしたり、給料を上げるなど今いる職員の満足度を上げて、人材を離れさせない事が後々の新規労働者にも不満が出にくい状況に繋がりますね。
さらに女性が働きやすい環境にすることも主な労働環境の改善に繋がりますね。
ご家庭がある女性職員のために
- 託児所を設立する
- 主婦の方が働きやすいシフト調整をしやすくする
など簡単ではないですが、こういった改善策を講じている施設は現状でも結構ありますね。
給料面に関してはこちらの記事で触れているので、気になる方はこちらもどうぞ。
広報分野を強化する
広報とはつまり多くの人に存在を認知してもらう、ということですね。
やはり多くの人材を確保するにはまずは『認知してもらうこと』が重要です。
その為この時代に広報分野を強化するということはSNSを活用するということです。
これが一番リスクも少なく、効果的な改善策です。
正直な話、今施設を経営しているのはどうしてもインターネットに疎かった時代の世代になっています。
ですがそのような時代に適応した経営をしている介護施設もあります。
例えば僕のinstagramにはかなりの介護施設のアカウントが存在し、レクリエーションの様子などを発信しています。
このようにまずは『中身を知ってもらうこと』をSNSを活用している施設はしっかり時代に合わせた経営をしています。
ホームページなどでは分かりにくいこと(職場環境や人間関係)がSNSを通じてわかるという事です。
これによって人の目にも触れる機会が増えその施設の人材の確保、ひいては介護業界のイメージアップに繋がるわけですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
やはり人材不足を改善するには、給料面だったりイメージアップだったりかなり労力がかかります。
そのため時間もどうしてもかかってしまいます。
新しく入ってきた人材の教育分野を手厚くするなどして入ってきた人材を育てることも重要になります。
初任者研修などの資格取得をサポートする施設も増えていきそうですね。
少しでも参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。