このような悩みに答えます。
僕は現役の介護福祉士として働いて7年目になります。
介護業界は人間関係が悪くなり、退職を余儀なくされることが少なくありません。
かくいう僕も人間関係に悩み、会社に行くのが嫌になって転職した経験があります。
世間のイメージも『介護業界の人間関係は複雑』という意見が多いですよね。
この記事ではなぜ介護業界は人間関係が悪くなってしまい、辞めざるを得ないケースが発生してしまうのかを説明していきます。
この記事を読めばなぜ自分が人間関係に悩んでいるのかが細分化して分かり、今後の働き方を変える参考になります。
なので現在、人間関係で悩んでいる方は是非読んでくれると嬉しいです。
なぜ介護業界の人間関係は悪いのか?『若い人材が離職する理由とは』
そもそもなぜ世間からの介護業界は『人間関係が悪い』とイメージが付いているのでしょうか?
答えは簡単、女性の比率が多いからです。
確かに介護職は男性よりは女性の比率が多いです。
女性の比率が多いと、
- 先輩が怖そう
- 社内いじめが多そう
- 陰口が多そう
等のイメージが付きがちですよね。
それも原因や先入観の一つかもしれません。ですがそれ以外にも人間関係のすれ違いが起きてしまう原因があると多います。
僕が考えた原因は以下の通りです。
- 利用者の対応に対しての介護観や意見の食い違い
- 資格保有者と無資格者の差別意識
- 勤務年数の下の職員の意見が通りにくい環境である
この3つですね。
順に説明していきます。
『この利用者にはこのような対応を』と施設内で統一することになった時に違和感を感じたことはありませんか?
この違和感があなたが介護現場の人間関係に悩む一つの要因です。
例えば
・本人は自力で歩きたい。しかし下肢筋力が低下している。
・転倒のリスクがある為、施設の対応は車椅子対応を検討。
・本人は短い時間ならゆっくりだが、歩くことはできる。
施設の介護職員は怪我をさせたくないから、Bさんに対し車椅子での移動の対応を求めている。
ですがBさんは少しでいいから歩きたい。
ここで利用者の気持ちを尊重し、他の職員に意見を言うか空気を読んで車椅子対応を徹底するかで悩みますよね。
このように利用者の自分で歩きたいというニーズと他の職員の意見のどっちを取ったらいいかで悩んでしまい
何が正解か分からなくなってしまうことで自分の介護観が崩れ、『介護』自体が嫌になってしまうことにも繋がります。
そのため原因の一つであると言えます。
介護は介護福祉士や介護職員初任者研修修了者など、介護現場一つとっても資格の種類があります。
更にその資格によって資格手当というものがもらえます。その為給料が無資格者より多く給料がもらえます。
そこで
などの意見が生まれてしまうわけです。
しかし資格保有者は無資格者の人と比べて、一生懸命勉強を頑張り熱心に取り組んできてようやく資格を取得したのですから当然の権利です。
そのように行っている業務や介護に正当な評価を受けづらいと言うのも人間関係の悪化の一因ですね。
勤務年数の下の職員の意見が通りにくい環境である
介護にはマニュアルがないため価値観や意見も人それぞれでその分だけ正解がありますよね。
目上の職員にも考えがあるように、下の職員にも意見やこうした方がいいと思う考えがあります。
しかし上司やよほど職場の環境が恵まれていないと、どうしても下の意見というのは通りにくいものですよね。
せっかく勇気を振り絞って、改善の意見を言っても意見がまるっきり通らなかったら
もはや一緒に働きたくなくなりますよね。
ではなぜ下の意見を聞いてくれないのか?
それはそもそも意見を聞くシステムがないということが原因です。
そもそも今の団塊の世代や上司に当たる世代は、時代的に年功序列の社会を長く生きていた方が多いです。
そのためどうしても『年齢や勤続年数が上の方が偉い』となりがちなんですよね。
つまり経験則で判断してしまうのです。
なので介護業界は長年勤めていた人が施設に残りがちになり
若くて優秀な人材が減っていくという悪循環になるのです。
では改善方法はというと
結論から述べるなら
システムを変えるか、職場を変えるしかないです。
どうしても会社というシステムが年功序列の風習がまだ残っています。
まずどのように変えれば、自分のような不満を持たずに働き続けられるのかを考えてシステムを構築し、変えていくしかありません。
ですがそれは並大抵の労力では難しく、環境的に難しい人もいますよね。
なので率直な意見を述べると、今上記で述べたことでもしあなたが悩んでいるなら
その施設は退職を検討することをオススメします。
そのような意見がでてしまうということは人はもちろん、システムも今まで変わってこなかったということです。
しかし変わる機会は必ずあったはずです。ですがそのような機会でも変わらなかったということは変わることを期待するのはやめたほうがいいです。
あなたがその会社で労力や精神を浪費することは全くなく、もう根本の会社変えてしまうのも一つの手です。
例えは悪いですが、腐ったミカンの近くに置いてあると他の良いミカンも腐ってしまいます。
これを読んで少しでも共感や思い当たる節があるなら、あなたのような優秀な人材が腐ることを僕は望みません。
より良い環境に身をおいて、価値観があった職員と働き方を見直すことも大事です。
この記事を読んで少しでも参考になれば、と思います。
他にも色々な記事を書いているので
下の一覧から読んでくれるとモチベーションにもつながるので読んでくれると嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。