介護未経験のススメ

【未経験の方へ】そもそも介護職って何するの?【仕事内容まとめ】

悩みくん
悩みくん
  • 介護を始めてみたいけど、仕事内容がわからない
  • 介護職はキツイと言うけれど、実際どんなことをやるのか?

このような疑問に答えます。

世間的に、介護職はキツイ職業だと言われがち。

このブログを書いている筆者も、『介護職として働いている』と周りの友人へ話すと

『あんな大変な仕事よくやっているね』などと、言われたりしますね。

しかし、介護職として働いていない彼らの言う『大変』というのは、あくまでイメージ。

じゃあ本当に介護職はキツイのか?
本記事ではそんな介護職の仕事内容をまとめています。

なので本記事は介護職として経験がない、未経験の方が、介護職の仕事内容がわかるように解説した記事になっております。

※あるいは、これから介護職として働き始めようかな、資格を取得してみようかなと考えている方へ向けて書いています。

介護職として経験がある方は
こちらの介護職のススメから他の記事を読んでくれたら嬉しいです〜。

本記事は、以下の順序で解説していきますね。

✔️本記事のテーマ
介護職としての仕事内容
仕事の流れ
介護施設の種類

では早速いってみましょう!

介護職の仕事内容って?どんな介助をするの?

介護職 仕事内容 介助

介護職が主に行う、介助は以下の通り。

行う介助

  1. 入浴介助
  2. 食事介助
  3. 排泄介助
  4. 生活介助

基本的にはこの4つを行っていきます、詳しく説明していきますね。

仕事内容①入浴介助

入浴介助、と言うと堅苦しく聞こえてきますが、簡単に言えば
『利用者がお風呂に入るための手伝い』という認識でOKかと。

基本的には利用者がお風呂に安全に入るための、見守りや介助を行います。

女性
女性
え?お風呂に入るのを見たり、手伝ったりすればいいだけなら簡単じゃない?

と、思うかもですが、油断大敵。なぜなら入浴時が一番命に関わる事故が多いからです。

例えば、『気温』ひとつとっても、それは言えますね。

利用者がいきなり熱い湯船から出て、寒い脱衣所に移動すると
気温の変化によって、血圧が急激に変動します。

これを『ヒートショック』と呼びます。

ヒートショックを起こすと、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血が起きやすくなります。

そうしてヒートショックを起こした高齢者が
お風呂場で亡くなってしまうケースは、実はかなり多くあったりします(テレビなどで注意喚起されるほど)。

他にも、床が濡れて滑りやすくなっていて、転倒してしまう可能性など
『入浴』では様々な事故が考えられるので
初めて行う際には、基礎知識を頭の片隅に入れておくのが吉ですね。

仕事内容②食事介助

食事ももちろん介護職として、欠かせない介助の一つ。

ほとんどの介護施設では、

  1. 朝食
  2. 10時のオヤツ
  3. 昼食
  4. 15時のオヤツ
  5. 夕食

を、提供しています。

自分で食事を取れる方は食事が喉に詰まらないように見守りをするだけでいいのですが、自分で食べれない方はそうはいきません。

相手の飲み込むスピードや、噛んで飲み込みやすい食事の形態になっているかなど様々なチェックすべきポイントがあります。

詳しくはこちらの記事で、解説していますのでよろしければ〜⬇︎

【介護】食事介助で気をつけるべき点『理由も詳しく解説』食事介助の際に利用者が正しい姿勢を取れていますか?もし自信がない場合がこの記事を読めば食事介助の際に気をつけるべきことがわかります。また介護未経験の方でもわかりやすく説明しているので食事を正しく摂ることで得られるメリットもより理解することができます。...

仕事内容③排泄介助

排泄介助は、基本ケアの一つに入ってきます。

排泄介助には利用者によって2パターンで分けられます。

  1. 利用者本人が自力で行える場合
  2. 利用者本人が自力で行えない場合

上記の2つですね。具体的に下記にて説明します。

利用者本人が自力で行える場合

トイレまで自力で移動できる場合は、排泄のタイミングを見計らい、トイレまで誘導します。

そして、トイレに着いたら
自分でできることは自分でしてもらい、できないところを介助するカタチですね。

ちなみにその際には、プライバシーに配慮して、排泄し終わるまで扉の外で待つなどしておくことがベストです。

利用者本人が自力で行えない場合

自力で行えないというのは、尿意や便意を自分で伝えられない利用者の場合です。

例えば以下のような利用者ですね。

  1. 意思疎通が難しい方
  2. 認知症などで尿意や便意がわからなくなってしまった方

上記のように、自力で行うのが難しい場合はオムツ交換で対応します。

なお、清潔を保持するために決められた時間で誘導するなど、工夫をしている施設もありますね。

何故清潔を保持し続けなくてはいけないかというと、
もちろん不潔だからというのもありますが、病気になってしまう可能性があるから。

例えば尿路感染症など(膀胱や尿道からバイ菌が入り、発熱などの症状が出てしまう症状)ですね。

介護職を始めた当初は勝手がわからず
オムツを交換するのに時間がかかったり、難しかったりしますが

ココは慣れで、オムツ交換など徐々にスピードは上がっていきますよ〜。

仕事内容④生活介助

介護 仕事内容 レクリエーション

『生活介助』というのは、僕の造語になります。

僕は利用者の生活にメリハリを生むためのサービス提供を総称として、生活介助と呼んでいます(偉そうにすみません)

すなわち、レクリエーションや、季節ごとのイベントなどですね。

やはり生きるためだけに、食べて寝ることだけを繰り返していては、決して人間らしい生活を送っているとは言えませんよね。

なので介護施設では毎日、レクリエーション(ボール遊びやトランプ)を行います。

また季節ごとに夏なら納涼祭、冬ならクリスマス会やお正月など、季節感を感じれるイベントも施設全体で行ったりしますね。

そのような生活介助も、介護職としての仕事内容に入ってきます。

以上が、基本的に介護職が行う4つの介助です。

他にも、見守りや移乗介助など、細かく行わなくてはいけないこともたくさんあるので

【介護】見守りって結局なにすればいいの?【基礎】介護現場ではよく見守りをするように、と強く言われます。ですが一口に『見守り』とは言われたところで、何を見守ればいいかわからなくないですか?本記事では介護における見守りとはどういったものなのか、詳しく解説しています。この記事の内容を意識するだけで質の良い見守り介助を行うことができます。ぜひ一読してみてください。...
『介護の基礎』移乗(トランス)の正しいやり方って?コツも全て解説します このような悩みに答えます。 僕は現役の介護福祉士として働いて7年目になります。Twitterかまたり(...

上記の記事にも目を通してくださると、わかると思います。

介護職としての1日の流れ

介護職として勤めると、早勤、日勤、遅勤、夜勤と、シフト制の勤務になります。

介護職としての1日の流れ

こんな感じ。この変則勤務にプラスして日勤(9時〜18時)の勤務が入ります。

それと、早勤や遅勤の時間帯は施設によって違いますね。

働く際には、その時間もチェックしておくといいかもです。

また、シフト勤務は基本的に土日休みではなく、不定休。
イメージとしては3日行って1日休み、または4日行って1日休みのような感じですね。

しかし、ブラックな施設だと、希望の休みが取れなかったり、残業を強要されたりするので就職する前に要チェックです…。

介護施設に種類はある?

介護施設に種類はあるのか?

一口に介護施設と言っても、様々な施設があります。

  1. 特別養護老人ホーム
  2. 介護老人保健施設
  3. 有料老人ホーム
  4. サービス付き高齢者住宅

上記の通り。
簡潔に解説していきますね。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、高齢者を対象とした公的な介護施設です。

略して『特養』と、呼ばれています。

特養に入居できるのは、要介護度1〜5に認定された65歳以上の高齢者となっています。

そのため、自力で生活することの難しい人が多く、特養で働く場合は
食事・排泄・入浴介助が他の施設より、介護量が多いのが特徴的。

ちなみに、利用者の家族とも話し合い、今後の介護の方針などを決めたりもします。

勤めると、業務量が多いので忙しいですが、知識や技術はすごく身につきますね。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、要介護高齢者の自立を目的に支援する介護施設。

通称『老健』ですね。

特養との違いは、老健は自宅で生活できるように、自宅復帰に向けたリハビリに重きを置いている点。

個人的には未経験の方は老健から始めるのがいいのかなと。

というのも、老健は通常医師が在籍しているので、利用者の状態を3ヶ月ごとにチェックしているんですね。
さらに終身での入居はNGなので、緊急の対応を求められる可能性は低めです。

未経験だと、緊急の対応を求められると
パニックになってしまう可能性が大きいので
医師が常駐している施設がいいと思います。

有料老人ホーム

有料老人ホームとは、民間企業が運営している介護施設。

有料老人ホームは、施設によって要介護、要支援の認定をでされていなくても入居できます。

民間企業の運営なので、施設によって、仕事の内容も変わってきます。

上記で記述した4つの介助内容は主に行いますが、
場所によっては、ホテルマンのようなサービスを行う場合もあります。

僕も昔、見学に行きましたが
介護施設のイメージが、ガラリと変わますよ。

また有料老人ホームには種類があり、
介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームや健康型有料老人ホームなんてのもあります。

基本的に働く際のイメージとしては
『介護を必要としない人』が多いので、生活面で困らないように支援するという認識でOK。

経費老人ホーム(ケアハウス)

身の回りのことを自分ですることができるものの、自立した生活を送る不安があるという方が入居している施設。

基本的には有料老人ホームのようなもので、有料との違いは比較的低価格で入居することができるという事ぐらいですかね。

ちなみにかつては、3タイプに分かれていましたが、2008年以降はケアハウスに統一されています。

サービス付き高齢者住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、通称「サ高住」と呼ばれる高齢者向けの賃貸住宅。

介護や医療の専門スタッフが常駐しており、24時間体制で安否確認や生活相談などのサービスを提供しています。

なので、自立をしている人はもちろん、要支援・要介護者の入居も可能としていますね。

デイサービス・デイケアもアリ

デイサービスやデイケアは上記の施設などに併設している場合が多いです。

普段自宅で生活している高齢者が施設に通い、日帰りで介護・リハビリを受けることが可能です。

施設での身体介護以外に、車での送迎もあったりしますね。

利用者は、自力でできることが多いので、他の施設と比べて介護士の身体的な負担は少なめだったりします。

訪問介護の選択肢もアリ

訪問介護はホームヘルパーとも呼ばれていますね。

訪問介護は、利用者の自宅を訪ねて介護サービスを提供するので
根本的に、施設介護職員とは仕事内容が違います。

基本的には、利用者ひとりに対してヘルパーがひとりで対応。

自宅ならではの生活援助の場合は、料理・部屋の掃除をおこなうこととなり、身体介護はほぼありません。

しかし、掃除や料理などを利用者の意向に沿って行わなくてはいけないため
個人的には、精神力が強い方ではないと勤まらない、大変な職業だと感じています。

介護職に資格は必要なの?

結論から言うと、無資格でも働くことが可能です。
しかし、完全に未経験で、かつ無資格だと正直働くのはかなりキツイです。

というのも
無資格だと、給料が安すぎて続けられない可能性があるからということが、理由にあると感じています。

まず、資格を持っているとその分、資格手当てというものがもらえます。

しかし、介護職は無資格有資格に限らず、業務内容は同じなので
やっていることは同じなのに、有資格者の方が、手当て分の給料が多くもらえるんですね。

ぶっちゃけそれっていくら熱意があっても
モチベーション的に厳しくないですかね。

では、未経験からの転職は、安月給を我慢するしかないのか?そんなことはありません。

その方法として一つ、派遣社員から始めるのもアリかなと思います。

詳しくは下記の記事でもまとめて説明しているので、よろしければどうぞ。

介護未経験者は派遣から始めるべき。4つのメリットと3つのデメリットとは? 本記事では未経験から介護職を初めてみようかなと考えている方に向けた記事になっています。 この記事を読めば介護職...

介護職として働き始める際の注意点

介護施設 注意すべき点 ねこ

ココまで読んでくださった方は
介護職としての仕事内容、施設の種類がわかり、自分の勤めたい施設のイメージはついたと思います。

では最後に、その施設で働く前の注意点を下記より書いていきたいと思います。

注意点は3つ、それがこちら。

  • 向き不向きがある
  • 正社員なら夜勤アリ
  • 低所得の施設もある

詳しく解説していきますね。

向き不向きがある

個人的に、介護職は向き不向きが特に別れるな、と感じています。

これは実際に自分が7年間、働いてきた実体験からも言える事ですね。

というのも介護職というのは、実際に働いてみないと
自分に向いているかどうかがわからない場合が多いためです。

想像していたよりも楽しい事もあるでしょうし、またその逆も然りです。

なので未経験で働き始めて、1ヶ月もしないうちに辞めてしまう方も多くいます。

つまり最初は、介護職として頑張ろう!と目指すのではなく
介護職は自分に合っているかどうか、を考えながら働くべきですね。

自分が介護職として向いているかいないか不安、という方は

介護職に向いている人の特徴をまとめているので
当てはまっているかどうかを確認しておくことをオススメします〜。

介護が向いている人と向いていない人の特徴とは?介護が向いている人の特徴とは?この記事を見るだけであなたの介護職に向いている適性が分かります。介護は自分に向いていないのかな?と少しでも感じたらこの記事に書いてある特徴が自分に当てはまっているかを考えてみてください。...

正社員なら基本的に夜勤を行う

介護職として勤めると、正社員なら基本的に夜勤を行います。

夜勤にはメリットデメリットがあり
最大のメリットは手当てがつくこと、ですね。

介護職員の夜勤手当の平均は4,000円~8,000円と言われています。

とはいえ、ココは施設によってピンキリなので、就職する前にしっかりと確認しておくことをオススメします(僕が失敗している)

デメリットとしては
やはり身体的にキツイこと。

夜間、ほぼずっと起きていないといけないので、精神的にもキツかったりします。

他のメリット、デメリットに関しては、この記事でまとめています。

『介護』夜勤をやる前に注意しておくべき点はココ!(注意点は3つ)この記事では、介護の夜勤を行う際に注意するべき点を3つ紹介しています。これを注意しておかないといざという時に大変です。また夜勤のメリット・デメリットも踏まえて説明していますのでぜひ読む事をオススメします。...

自分の生活環境や身体的、精神的に夜勤が可能なのかも、働き始める際には注意が必要です。

給料が低い可能性が高い

悲報なのですが、ぶっちゃけ介護職では、高所得を目指すのはかなり難しいです。

というのも、介護職として給料を上げる方法としては
2つの方法としかなく

  1. 資格取得
  2. 役職に就く

しかありません。

なので無資格、未経験の場合だと
どうしても給料が低くなってしまいます。

なので、働き始めて向き不向きの判断ができた後は

少しでも所得を上げるため
上記2つの方法をどちらか、またはどちらも目指すとベストです。

介護職の仕事内容:まとめ

介護 仕事内容 まとめ 画像

介護職の仕事内容や、介護施設の種類はおわかりいただけたかと思います。

介護職の仕事は、施設によって様々です。
また仕事内容だけでなく、考え方(施設理念)も多種多様。

なので自分が何をしたくて介護職として働きたいのか、を明確にしてから施設を探しましょう。

そうすれば、自ずと自分が勤めたい施設がわかってくると思います。

個人的にはやはり『介護職に資格は必要なの?』の段落でも言っている通り
資格取得を目指しつつ、働くのがいいのかなと思います。

この記事が、介護職として働き始めるあなたの参考になれば幸いです。
ではこの辺でm(_ _)m

ABOUT ME
かまたり
日々、介護職として奮闘している26歳の男です!介護歴は7年目になります! あまり無理のない範囲でブログ更新を心がけていきますので、暖かい目で見守っていただけると嬉しいです! SNSなども積極的に行っているので、フォローしてくれると嬉しいですm(_ _)m

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