このような疑問に答えます。
よく介護職は、『底辺だ!』と言われがちな職業です。
母親から介護職見下される感が物凄く不快。
東大卒の人が入ってきたって話したら、えっそんな人が底辺職に就くの!?って言われて、まあ何となく言いたい事は分かるがそんな言い方ないでしょ…
介護職なんだから中卒とかどんどん採用したら!とか、中卒が悪い訳じゃないけどニュアンスがなんかな…
— ちゃん (@pompom_butasan) July 4, 2018
「介護職は底辺だ!」
「やりがい搾取の世界だから、早く転職しなさい!」と煽ってる人をよくTwitter上で見るんだけど、、、、
なんかその時点で悲しくなっちゃう😢
給料が低い。
そんなのわかってるよ。「この仕事にやりがいを感じて、好きだから」の理由で仕事をしちゃいけないのかな……
— あかり (@akaridayocare) December 8, 2019
むしろ『底辺』と言われて介護職をしていることに悩んでしまう人もいます。
ではなぜ底辺と呼ばれてしまうのか?本記事では実際に働いていて、感じる点なども踏まえて理由を解説していきます。
少しでも『気になる!』と思ってくれたら読んでくれると嬉しいです。
読むのが面倒な場合は、目次から理由を一覧してもOKです!
介護職が底辺だと言われる理由とは?
介護職が底辺だと言われてしまう理由は以下の通り。
介護職が底辺だと言われる理由
- 誰でもできるから
- 賃金が低いから
- 体を壊してしまう場合もあるから
- イメージが付いているから
この4つです。
順に説明していきますね。
誰でもできるから
介護職は誰でもできる、というのは無資格でも行えるから。
理由としては介護職、というのは名称独占資格であり業務独占資格ではないためです。
どういうことかというと、
- 名称独占資格
- 業務独占資格
介護士、栄養士の『士』を名乗っていいよ、という資格。
医師・看護師など、資格を持っている人が業務を独占できる資格。
こんな感じですね。簡潔に言えば介護職の業務自体は、介護『士』ではなくても可能というワケ。
資格がなくても働けることは、社会的に軽視されがちです。なのでやはり原因の一つになってしまいますね。
賃金が低いから
これは誰でもできるから、という理由と通ずる部分があります。
なぜなら、賃金というのは希少性で決まるためです。
つまり有資格者と資格がない方との行える業務の差が大きくないので、希少性が低いということですね。
極論ですが、総理大臣は一人だからその分、多くの賃金がもらえているのです。
他にも処遇改善等で賃金が低い理由も考えられますが、最大の理由としては希少性が低いことが挙げられるでしょう。
ちなみになぜ処遇改善について差が出てしまうのかは
こちらの記事で詳しく説明しています➡︎介護職の給料って低い?処遇改善って?『現役介護福祉士が解説』
体を壊してしまう場合もあるから
体を壊してしまうから、というのはやはり肉体労働が主だからですね。
基本的に介護職は、利用者の記録を行う以外は動きっぱなし。
僕自身も前の施設では、夏なのにお昼休憩以外では水分補給もできないくらい忙しいという感じでした…。
さらにシフト制によって、生活リズムが狂いやすく体の疲労が取りにくいという意見もありますね。
とはいえ、これは施設にもよります。
人員が充分いれば一人の労働力も減り、無理なシフトを組まれることもなくなりますからね。
転職をする際などには、
- 職員不足による、見守り不足が目立つ
- 常に職員が動き回っていて、利用者とコミュニケーションが取れていない
など、しっかりチェックすることをオススメします。
イメージが付いているから
インフラ系、つまり生活に必要な職業は『底辺』だと思われがちです。
- 工場系
- 土木系
- 美容室
などなど。ですがインフラ系はイメージが定着し、判断されてしまっているケースが多め。
大抵は給料や仕事内容も、詳しくは知らない場合がほとんどです。
例えば『美容師さんの給料は低い!大変!』というイメージがついていますが
実際の給料が本当に低くくて大変かは、友達や知り合いにいない限りは正直わかりませんよね。
介護職もそのケースに当てはまると思います。
介護職も働き方や、施設をちゃんと選択出来れば十分に高所得も狙えるためですね。
ですが先入観によって判断されているので、『違うよ!底辺じゃないよ!』と声を高らかに言っても
理解してもらえないのが正直な現状です。
以上の4つの理由で底辺だと言われていると考えられます。
ですがそんな底辺職だと言われる介護でも、長く勤めている方もいらっしゃいますよね。
僕も介護職として勤めてきて、中堅程度の経歴にはいると思います。
なので僕も含めて、介護職を続けてこれたメリットを以下では説明していきますね。
介護職のメリット
メリットは以下の通りです。
介護職のメリット
- 続けてきた分が実績になる
- 経験が長いと役職につきやすい
- 利用者の声が直接届く
- これから伸び代がある職種
- 雇用が安定している
こんな感じです。
以下より説明していきますね。
続けてきた分が実績になる
続けてきた分が実績になるのは、介護職の大きなメリットの一つです。
介護職は基本的に経験職。
なので僕ぐらいの勤続年数でも、『ベテラン』と言われることが少なくありません。
というのも働いた年数以外に、目に見えてわかる実績を作るのが難しい為ですね。
なので、働いた分がそのままその人の実績になり、評価になります。
介護職として少しでも働けたら、続ける分だけ得というワケですね。
経験が長いと役職につきやすい
経験が長いと役職につきやすいのは、先に述べた実績にも繋がります。
例えば転職をした際に、過去の介護職として長く続けてきた点が評価されて、いきなり役職に就けるなんてことも。
転職エージェントなどで直に探すと、オープニングスタッフ兼施設長なんかも募集しています。
その中には、条件の一つに介護職としての経験を重視するという項目も含まれていたりしますね。
現場を長く経験してきた人ではないと、わからないことが多いからです。
つまり、経験が長いと役職につきやすいと言えますよね。
利用者の声が届きやすい
利用者の声が届きやすいのは、自分のやりがいに通じます。
これは数ある職業の中でも福祉系の秀でている部分だと思います。
具体的には
- されて嬉しいこと
- されたら嫌なこと
が、すぐわかるから。通常、サービス業などは『お客様の意見』がわかりにくいです。
ですが、介護職は利用者に直接意見を述べてもらえるので、改善がしやすいのもメリットの一つですね。
もちろん『ありがとう』など、感謝の言葉をもらえるのでやりがいがかなり感じられます。
これから伸び代がある職種である
介護職はこれから重宝される職種でもあります。
理由としては、需要が高まり続けるからですね。
「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には3,677万人にも上るなど、日本の高齢化は進み続けています。
むしろ増え続ける需要に対して供給が追いつかないため、これは2025年問題と言われ、社会問題にもなっているんです。
また、人員を確保するためにも、現在の介護職の待遇がかなり改善される事が予想されます。
なので、介護職は将来性に富んでいると言えますね。
詳しくはこちらの記事でも解説しています➡︎介護業界はこれからどうなるのか?『介護の将来性とは』
雇用が安定している>
先の話にも通じますが、需要が高まり続ける=安定しているという事。
- 常勤雇用のされやすさ
- 転職のしやすさ
などですね。
これからは様々な終身雇用制度の崩壊などによって、安定的に働くことが出来なくなってしまいます。
例えばトヨタ自動車の豊田章男社長や経団連の中西宏明会長が、「終身雇用の限界」を訴えていますよね。
そんな大手の会社でも『雇用の安定』が難しい中、介護職は安定して雇用されることができます。
この『安定』も大きなメリットと言えますね。
まとめ
介護職は底辺、と言われる理由もわかります。
ですが、この意見というのは実際に介護職として働いたことがある人は一部しか言っていないハズ。
なぜなら僕が感じたメリットを同様に感じているからですね。
メリットをまとめると、
- 待遇が常に改善されていく
- 需要によってマジで雇用が安定する
- やりがいを感じられる
- 介護職を長く勤めればそれだけ実績になる
ですね。なので僕は未経験の方にも介護職を進めています。
こちらの記事などですね➡︎介護未経験者は派遣から始めるべき。4つのメリットと3つのデメリットとは?
ぜひ参考にしてくださると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ではこの辺で!