という疑問に答えます。
まず、前提ですが介護福祉士の資格を取得するには介護福祉士国家試験を合格する必要があります。
介護福祉士国家試験の内容は、筆記試験と実技試験。年に各1回ずつ実施されています。
当たり前ですが、この年に一回ある国家試験に受かれば、晴れて介護福祉士になれます。
しかし、介護福祉士を取得するための国家試験を受けるためにも、条件が存在します。
この条件を知らずに国家試験を受けようと思っても、そもそも受けることスラできません。
本記事では介護福祉士の試験を受ける条件を書いています。
またメリット・デメリットも踏まえて説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
介護福祉士の資格ってどうやって取るの?効率よく取る方法とは?
結論から述べると、介護福祉士の資格を取得するにはこの2つの方法しかありません。
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
ですね。
この2つのルートどちらかで、介護福祉士の資格を取るための、受験資格を得ることができます。
早速説明していきますね。
介護福祉士の資格取得方法:養成施設ルート
養成施設ルートの説明をしていきます。
養成施設は大きく3つに分類されます。
- 四年制大学・短期大学
- 専門学校
- 高等学校専攻科
になりますね。
四年制・短期大学・専門学校は、いずれも高校を卒業後に入学することができます。
僕も養成施設ルートで介護福祉士を取得しました٩( ‘ω’ )و
養成施設ルートは基礎科目や専門科目等の様々な授業があります。
もちろん実技の授業もあるので、教養や技術を幅広く学べますよ。
福祉全般の教養を幅広く学びたい人に向いているといえます。
ちなみに卒業試験=国家試験の扱いです。
今まではその学校が用意した卒業試験に合格すればOKでしたが、2022年からは国家試験を受けなくてはなりません。
養成施設ルートのメリット
養成施設ルートで介護福祉士を取得するメリットはこちら。
- 基礎をしっかりと学べる
- 短期間で資格を取得できる
- 介護実習が受けられる
ですね。
順に解説していきます。
基礎をしっかりと学べる
基礎をしっかり学ぶ、というのはやはり大切です。
介護職というのは人の命を預かる仕事でもあります。
例えば食事をしていて、喉にご飯を詰まらせてしまった利用者がいるとしますよね。
そのような緊急時の時にも、基礎を学んでいればすぐに下記のような対処が可能になります。
- 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
- 背部叩打法
全くの知識がないと、利用者を危険な状態にさらしてしまう可能性があります。
知識=選択肢なので、多く選択肢を得られる養成施設ルートの大きなメリットの一つです。
短期間で資格を取得できる
これは後々、実務経験ルートの説明でしますが実務経験ルートは最低でも3年は必要になります。
しかし養成施設ルートに関しては最短で2年になります。
「え?1年しか変わらないならあんまり意味なくない?」と思うかもしれませんが、資格を有すると、働いた際に「資格手当て」が給料にプラスされます。
資格手当ては施設によって額は違いますが、一般的には1万円〜1万5000円が相場と言われています。
資格を有していない方と年間にすると、12万円以上も差が開くのはデカくないですかね?
一刻も早く資格を有して、その分の資格手当てをもらって給料を上げたい人にオススメと言えます。
介護実習が受けられる
養成施設では、実務も兼ねた研修を外部の施設に「介護実習」として受けられます。
「介護実習」では、入浴介助や排泄介助など、教科書でわかりにくい部分を基礎から実習担当者が教えてくれます。
およそ、合計で3ヶ月の実習を受けることができるため、実務の流れなどが体感的に知ることができますよ。
しかし、慣れない現場での研修はぶっちゃけ疲れます(笑)
ですがこういった実際の現場も体験することで、利用者との関わり方も知ることができますし、かなり勉強になりますね。
以上がメリットになりますね。
あとは個人的には、学校で同じ目標を持った友人ができれば悩みの相談もしやすくていいなと思います。
養成施設ルートのデメリット
では続いて、デメリットですね。デメリットは以下の通り。
- 入学費用がかかってしまう
- テスト等を受けしっかりと単位を取らなくてはいけない
ですね。こちらも順に解説していきます。
入学費用がかかってしまう
やはり学校に通うとなると、費用がかかってしまいます。
学校によって費用は異なりますが、およそ100~200万円ぐらいですね。
僕は2年間専門学校に通って介護福祉士の資格を取得しましたが、合計で140万円ほどでした。
4年生大学の場合は約400万円程度にもなるので、それなりのお金が必要になってしまいます。
なので、学費を完全に免除できる奨学金制度もあるので、そちらを利用した方がいいかと。
養成施設に入学し、介護福祉士を取得する場合はチェックしておくことがオススメです。
テスト等を受けしっかりと単位を取らなくてはいけない
学校なので、もちろん普通のテストのように赤点もあります。
学校が指定したテストに、規定以上の点を取らないと進級できません。
また遅刻が多かったり、出席日数が少ないと当該科目の履修の認定をしてくれないため留年になってしまいます。
普通の高校や大学より、かなり厳しい判定なので注意が必要です。
朝が苦手だったり、遅刻癖があると速攻留年になります(笑)
以上が養成施設ルートのメリット・デメリットになります。
介護福祉士の資格取得方法:実務経験ルート

実務経験ルートとはその名の通り、働きながら介護福祉士を取得する方法。
条件は
- 対象となる施設(事業)及び、職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上
- 実務者研修を修了していること
ですね。
3年間介護施設で働き、実務者研修を受ければ、介護福祉士国家試験の受験資格を取得することができます。
ちなみに、年次有給休暇・特別休暇・出張・研修などで実際に介護業務に従事しなかった日数は含まれませんので注意が必要。
実務者研修とはなんぞや?という方は詳しくはこちらをどうぞ〜。
<<『介護』実務者研修は取得しておくべき?結論:取得しなくてOK
では、下記よりメリット・デメリットの説明をしていきますね。
実務経験ルートのメリット
実務経験ルートのメリットは以下の通り。
- 現場の職員から実践的な技術を学べる
- 資格手当は受けられないが、給料がある
- 人手不足な施設が多いため、すぐ働ける
順に説明していきますね。
現場の職員から実践的な技術を学べる
正直な話、現場の職員から実践的な技術を学べること以上の勉強になることはありません。
教科書で読んだ基礎的な知識を、そのまま実戦でできることは極めて難しいと言えます。
具体的には、車椅子を押すこと一つとってもそうですね。
教科書では利用者が乗っている車椅子を押す際に、どのような注意をするべきか?などが書いてあります。
ですが、実際に押してみると
「意外と押すのに力がいるな」
「あそこににある石、ちょっと危ないな」
と、気づくことがたくさんあります。
このような小さな気づきを、たくさん得られるのが実務経験ルートの最大のメリットといえます。
資格手当は受けられないが、給料がある
実務経験ルートは実際に働いている為、もちろん給料が発生します。
しかしその時点では資格を持っていないので、資格手当てが発生しません。
なのでどうしても給料は低め。
その為、僕は初任者研修を受けることをオススメします。
実務者研修が450時間受講しなくてはいけないのに対し、初任者研修は130時間で済みます。
なので、少しでも資格手当てをもらいたい!という方は初任者研修を受けておくといいと思いますよ。
初任者研修については詳しくはこちらで。
<<初任者研修とは?資格取得のメリットは?『未経験』
人手不足な施設が多いため、すぐ働ける
と、思うかもしれませんが結論から言えば余裕で採用してくれます。
介護業界は常に人材不足が否めません。
なので、介護未経験でも「学習意欲の高い方」や「興味を持ってくださった方」を積極的に受け入れています。
僕も介護現場で働いているのですが、かなり未経験の方がいましたし、よっぽどのことがない限り面接で不採用になることはありません。
実務経験ルートのデメリット
しかし、やはり実際に働くのは大変ですし、デメリットもあります。
- 職場によって介助が違うため、基礎は自分で学ばないといけない
- 実際に就職してみて、想像していた介護の現場と異なることが多い
- 夜勤を行わないと給料が物足りなく感じてしまう(個人差あり)
こちらも順に説明していきますね。
職場によって介助が違うため、基礎は自分で学ばないといけない
多くの介護職の悩み。それが介護の仕方が人によって違うことです。
守るべき基礎は当然あるのですが、介護現場は基本的に「自分のやりやすいようにやってOK」になっていることが多いです。
なぜならシンプルに、業務が終わらないことが多くなってしまうから。
しかしそうやって人によってやり方が違うと、どのようなことが起こるかというと
と、なってしまい介助の仕方がわからなくなってしまいます。
なので、迷わないためにも介護の基礎を自分で学び、理解する必要があります。
実際に就職してみて、想像していた介護の現場と異なることが多い
いざ介護現場に未経験から入ると想像とは違い、かなり苦戦することが多いハズ。
例えば何度も会って親しい利用者に対して
と、ショックなことを言われることも。
未経験から実際に働く際には、想像とのギャップも理解する必要がありますね。
夜勤を行わないと給料が物足りなく感じてしまう(個人差あり)
基本的には介護職は夜勤をしなくては、あまり稼げません。
夜勤はおよそ16時間夜勤と、8時間夜勤の二つに分けられます。
具体的には、以下の通り。
- 17時〜次の日の9時
- 22時〜次の日の7時
もちろん施設によって、夜勤開始時間や仮眠をする時間は変わりますがおおよそこの時間です。
と、いう方には僕は、介護派遣をオススメします。
夜働かなくても、時給1200円〜は1800円まで、就職先をしっかり選べばかなりの高所得が望めます。
さらに派遣で働いても、実務経験は加算されます。なので派遣で高所得を得つつ、3年働いて介護福祉士の資格を取得してもOKです。
僕は派遣で働きつつ、資格を取得するこの方法が一番効率がいいなと思います。
生活を豊かにしつつ、資格も取得できる。まさに一石二鳥かなと。
派遣でオススメなのはかいご畑
派遣で働きながらでも無料で資格も取得できるので万能です。
まとめ

僕自身は養成施設ルートでしたが
結論としては実務経験ルートがいいと思います。
前述しましたが、やはり実際の経験や技術に勝るものはありません。
また、実際に働いて合わなかったらすぐに辞めれるという選択肢も取れることも理由の一つですね。
僕が通っていた養成施設でも、実習に行ったその後に介護が肌に合わず、学校に来なくなってしまった同級生もいました。
正直な話、介護経験をもとに勉強した方が、ただ知識を学ぶよりも頭に入りやすいです。そうした方が理解も深まりますよね。
これからの時代、介護福祉士は需要が高まり続けます。
決して取得しておいて損では無い資格ですし、あなたがこれから生き抜くためにもいい武器なるかなと。
この記事が参考になったら幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
介護福祉士を取るためには初任者研修を取ってから実務者研修を受けないといけない感じでしょうか?
コメントしていただき、ありがとうございます!
介護福祉士の資格をとるのに、初任者研修をとってから実務者研修をする必要はありません。
まず実務者研修と初任者研修は、共に国家資格ではありません。ですが履歴書に記載するのには十分な武器と知識にはなります。
そのため介護福祉士の資格を取るのには、受験資格として3年以上の従業期間(実際に働いた期間)+実務者研修ですね。こちらが記事で書いてある>実務経験ルートになります。
それ以外は養成施設に通うことで受験資格を取る事ができます。
直接的な資格には関係はありませんが初任者研修も受けてみると、知識や経験も得ることもできるので受けてみるものいいと思います。
参考になれば幸いですm(_ _)m
わかりにくくてすいません。追記したので読んでくださると嬉しいです!